<<え8001み>>書き出しの工夫:『(わたし)は保育園児だった時から低学年くらいまで、よく転んでけがをしていた』。転んだときのことをよく覚えているんですね。
<<え8002み>>体験実例:レストランに行くときに転んだ光景を鮮明(せんめい)に覚えている。しかし、お母さんは覚えていなかった。そしてその学年のときにあった嬉しかったことは覚えていないと気がついた。
<<え8003み>>たとえ:せっかく人と楽しい思い出を作ったのに、『まるで不要物のよう』に頭からどんどん落としていってしまうのはもったいない。
 悲しかったことの方が頭に深く定着してしまうのは、動物として生きのびるための(のう)の構造なのではないかと考えました。
 三か月前に転んだのは、三年生のときに転んだのと同じ坂だった。お母さんは小学生のときに自転車と一輪車で二回右手を骨折(こっせつ)したとのこと。同じ失敗を繰り返す(くりかえす)ことを考えると、きちんと覚えていることが大事といえるんですね。
<<え8004み>>一般(いっぱん)化の主題:『失敗とは、人を成長させる、助言のようなもの』。痛い(いたい)思いはなるべくしたくないけれど、生きていく上で必要なことを学ぶ重要な感覚でもありますね。

       <<え2018/98pみ>>

☆細かいところですが、修正するとさらによくなる部分を書いておきます。

△きっと足元をよく見ずに話してしまったりしていたことが要因だろう。 ……“してしまったりしていた”をすっきりさせ、足元をよく見ていなかったことを強調するとよさそうです。 → きっと(だれ)かと話していて足元をよく見ていなかったことが原因だろう。

△レストランに行く際に、転んでしまって見てみると、大量に出血していて、 ……読点は、意味のまとまりを意識して打つとよいでしょう。 → レストランに行く際に転んでしまって、見てみると大量に出血していて、

△まるで要らない不要物のよう ……「不要物」という言葉の中に「要らない」が含ま(ふくま)れているので、“まるで不要物のよう”としてください。

△まるで要らない不要物のように、ゴミを捨てる(すてる)ようにぽろぽろ頭からどんどん落としていってしまうのは ……「不要物」と「ゴミ」、「ぽろぽろ」と「どんどん」の意味合いが重なっているので、どちらか一つずつにするとよさそうです。 →まるでただの不要物のようにぽろぽろと落としていってしまうのは

△ちゃんと覚えている …“ちゃんと”は話し言葉なので、書き言葉に変えるといいです。 → きちんと覚えている/しっかりと覚えている

     <<え2009/303み>>


わかばさんの作文は、自分の体験をもとに「失敗や転ぶことの意味」について深く考え、しっかりと伝えようとしているところがとても素晴らしいです。
特に、転んだときの具体的なエピソードが詳しく(くわしく)書かれていて、読んでいる人にその場の様子がよく伝わってきます。
また、お母さんの話を取り入れているので、わかばさん自身の経験だけでなく、家族の話も交えて文章が立体的になっている点がとてもよいです。
「悲しい思い出はなぜ残りやすいのか」という疑問(ぎもん)を自分で考え、インターネットで調べたことを加えているところから、調べ学習の力も感じられます。
さらに、失敗を「助言のようなもの」として捉え(とらえ)、前向きな気持ちでまとめているのが印象的です。
文章の流れも自然で、わかばさんの考えがよく伝わってきます。
これからも、自分の体験を大切にしながら、考えたことをしっかり書いていってください。

項目(こうもく)評価】
・具体的な体験がよく書けています。
・前の話や聞いた話がよく書けています。
・たとえがうまく使われています。
一般(いっぱん)化の主題がよく書けています。
・書き出しの結びがよく書けています。

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1457字/800字
思考点:97点
知識点:68点
表現点:71点
経験点:83点
総合点:78点
均衡(きんこう)点:-1点

 


■思考語彙 28種 38個 (種類率74%) 97点
、なぜ,。しかし,。確か,あるらしい,いるから,いれば,しまうから,しまうと,しまえば,すると,すれば,たいから,たため,たはず,だから,だらしい,だろう,と思う,と思える,ないから,ば確か,ふまえると,ほど考える,みると,を考える,生き延びるため,生き残るため,聞けば,

■知識語彙 45種 62個 (種類率73%) 68点
一輪車,不可能,不要,人生,低下,価値,出来事,助言,動物,右手,坂道,変化,大事,失敗,学年,完全,定着,対策,小学生,年生,怪我,意味,成長,改善,最近,検索,構造,機会,次第,比較,注意,洋服,減少,片足,状態,状況,経験,練習,自分,自転車,記憶,部分,重要,階段,骨折,

■表現語彙 95種 176個 (種類率54%) 71点
。確か,か月,けが,こと,そう,たため,たはず,とき,どちら,ば確か,みんな,もの,よう,インターネット,ゴミ,ゼロ,チャンス,レストラン,一,一輪車,三,不可能,不要,事,二,人,人生,低下,何,価値,先,出来事,前,力,助言,動物,右手,回,坂,坂道,変化,大事,失敗,嫌,学年,完全,定着,対策,小学生,年生,幸せ,度,心,思い出,怪我,意味,成長,改善,方,明,昔,時,最近,検索,楽しみ,構造,機会,次第,母,比較,気,注意,洋服,減少,片足,物,状態,状況,生き延びるため,生き残るため,目,私,経験,練習,耳,脳,自分,自転車,血,記憶,部分,重要,階段,頭,骨折,

■経験語彙 43種 82個 (種類率52%) 83点
おかす,おく,しまう,せる,できる,と思う,と思える,ひねる,ふさぐ,ふまえる,ほど考える,れる,を考える,似る,作る,刻む,噴き出す,忘れる,思い当たる,思い返す,持つ,捨てる,書く,楽しむ,残る,殺す,減らす,生かす,生き延びる,生き残る,繰り返す,聞く,落とす,薄れる,行う,要る,覚える,転げ落ちる,転ぶ,過ごす,長ける,防ぐ,降りる,

■総合点 78点

■均衡点 -1点
 

失敗はチャンス
   小6 わかば(akahime)  2026年8月1日

 私は保育園児だった時から低学年くらいまで、よく転んでけがをしていた。坂はともかく、何もないところでも転んでしまうところは謎である。きっと足元をよく見ずに話してしまったりしていたことが要因だろう。今ではあまり転ばなくなってきたけれど、一般的な人の平均と比べると、比較的多いほうだと思われる。

 ちなみに、私は転んだことを大体覚えている。例えば、低学年のときに、レストランに行く際に、転んでしまって見てみると、大量に出血していて、その時に着ていたスカートに黒くなった血がこびりついていたことを、今でも鮮明に覚えている。その時のことを母に聞いてみると、何も記憶に残っていないといっていた。母の方が記憶力が長けていたはずなのに、私だけが覚えていた。自分事ではないからというのもあるのだろうが、それにしても、珍しいことだろう。私は行ったレストランも、その時来ていた洋服も覚えている。しかし、その学年の時にあった嬉しかったことは覚えていない。楽しかったことより悲しかった思い出の方がよく心に刻まれてしまうのだろう。でも、私は人生を楽しんで過ごしたいから、思い返したときに、悲しい思い出ばかり残っているのは悔しい。そして、せっかく人と楽しい思い出を作ったのに、まるで要らない不要物のように、ゴミを捨てるようにぽろぽろ頭からどんどん落としていってしまうのは、もったいない気がする。どうせなら悲しい思い出を捨てて、「楽しかった!」と思えるようにしたい。しかし、なぜ悲しかったことの方が頭に深く定着してしまうのかを考えてみると、動物として生き延びるための脳の構造てきに、楽しみと失敗を比較すると、失敗の方が記憶として重要とされているからではないかということが思い当たった。実際にインターネットで検索してみると、昔から生き残るために、嫌な経験を忘れないようにして同じ失敗を防ぐのだと書いてあった。確かに覚えていれば二度と同じ失敗をしないけれど、何もなかったように忘れてしまうと、改善できない。

 私は三か月前、三年生の時に転んだ坂の同じ部分で転んでしまった。けがの状態もほとんど同じで、片足をひねり、片足から血が噴き出しているという状況だった。先ほど考えたことをふまえると、最近転ぶ機会が減少してきたため、転んだ記憶が薄れてきて、注意力が低下してしまったのではないかと思われる。母は、小学生の時に二度右手を骨折してしまったことがあるらしい。一回目は、自転車で坂道を転げ落ちていってしまったそうだ。そして二回目は一輪車で階段を降りる練習をしていた時に転んだらしい。どちらも似たような失敗である。母は、完全に一回目の怪我を忘れた時に二回目骨折してしまったといっていた。やっぱり、失敗は覚えていることが大事なのだろう。すぐ忘れてしまえば確かに幸せだけど、同じ失敗を何度も繰り返すということだから、ちゃんと覚えていることが大事だと思った。

 失敗はみんな必ずしてしまうことだから、ゼロにすることは不可能だと思うけど、一回おかしてしまった失敗を何度も繰り返すのではなく、覚えておくことで、対策したり、注意したりして、同じような苦しい出来事を減らしていくことができるようになると思う。失敗とは、人を成長させる、助言のようなもので、聞けば価値のあるものだが、耳をふさがれたり聞く耳を持たれなかったりすれば、ただうるさいだけで、何の意味もないものに変化してしまうから、生かすも殺すも自分次第のチャンスである。