新旧の言葉

   高1 あかさと(akasato)  2026年8月1日

 「どうして『ら抜き言葉』ばかり騒がれるのか」。これにはまず世代間の断絶が背景にある。そもそも政治家、官僚がまず美しく正確な日本語を学び、つかうべきだ。そうした発想からの反発もある。根本には、言語観の違いも横たわっている。私たちの言葉をどうしていくか、各自が考えていく必要があるということだ。その原点に戻って幅広い分野で議論を重ねることにしよう。

 新しい言葉が生まれるのはよい。インターネットやSNSの普及によってそれまで存在しなかった新しい言葉が増えている。流行に疎い私としては、ほどほどに作られるようなものがよいのだが、時代の変化や新しい価値観を表現するために新たな言葉をつくることは必要である。なぜなら、今までの言葉だけでは表現しきれない考えや感情が生まれることがあるからだ。SNSによって人との関わり方や情報の受け取り方が大きく変化したことで、それらを表すための新しい言葉が必要になった。ダンスや歌なども社会を変化させることができるようになったのは、やはりSNSの普及が大きいだろう。言葉が増えることは、単に流行が増えるということではなく、社会の変化を記録することにもつながる。

 一方で古くから使われてきた言葉も良い。長い年月をかけて多くの人に使われてきた言葉には、その時代の文化や人々の考え方が込められている。ことわざや四字熟語には、昔の人々が経験から得た知恵や教訓が凝縮されており、現代でも私たちの生活や考え方に生かすことができる。また、古い言葉には、短い言葉で複雑な意味や感情を表現できるものも多い。なかでも私は「不屈の精神」という言葉が好きで去年の書初めでもこの言葉を選んだ。私にとって部活で心が折れそうになった時もこの言葉を見たり口に出したりしたら不思議と元気が出る。このように新しい、古いということは関係ないが言葉には人を励ます力もある。

 新しく社会を変化させる言葉も古くから教訓とされる言葉もどちらも大切だ。しかし、もっと大事なことは言葉が単なる意思伝達の道具ではなく、私たちが物事を考える枠組みそのものになっていることだ。「もったいない」という言葉は単に意味を伝えるだけで役割を終えるのだろうか。この言葉は、単に物を無駄にすることを惜しむという意味だけではなく、物を大切にし、最後まで使おうとする考え方まで含んでいる。このように、言葉は単なる意思伝達の道具ではなく、私たちが物事をどのように捉え、考えるのかを形づくる枠組みにもなっている。だからこそ、新しい言葉が増えることは、新しい考え方や価値観を生み出すきっかけにもなり、古い言葉が残ることは、過去の人々が大切にしてきた考え方を現在に伝えることにもつながる。