<<え2017/166み>>

【第一段落】
 課題文の内容を整理した上で、「私たちの言葉をどうしていくか、各自が考えていく必要がある」という自分の課題へ自然につないでいるところがよいです。要約がそのまま終わるのではなく、これから述べる自分の考えの出発点になっているため、文章全体の流れが分かりやすくなっています。

【第二段落】
 新しい言葉を認める理由として、SNSの普及(ふきゅう)による人との関わり方や情報の受け取り方の変化を取り上げているところがよいです。言葉の変化を流行だけで捉える(とらえる)のではなく、「社会の変化を記録する」という視点まで広げたことで、新しい言葉が生まれる意味を読み手が考えられる内容になっています。

【第三段落】
 古くから使われてきた言葉の価値を、「不屈(ふくつ)の精神」を書初めで選び、部活動で心が折れそうなときに励まさ(はげまさ)れたという体験を通して説明しているところが印象に残りました。自分自身の実感を添え(そえ)たことで、古い言葉には今も人を支える力があるという考えが具体的に伝わっています。

【第四段落】
 新しい言葉と古い言葉のどちらかを選ぶのではなく、「言葉は私たちが物事を考える枠組み(わくぐみ)そのものになっている」という総合化の主題へまとめているところが優れています。「もったいない」という言葉を例に挙げたことで、言葉には意味を伝えるだけでなく価値観まで受け継ぐ(うけつぐ)働きがあることが分かりやすく示されています。

良い点
 新しい言葉と古い言葉を対立させるだけでなく、それぞれの役割を比べながら自分の考えを組み立てようとしているところが印象に残りました。

考えを深めるための質問
 あなたは「言葉は物事を考える枠組み(わくぐみ)そのもの」だと述べていますが、もし将来、新しい言葉が増え続けて古い言葉がほとんど使われなくなったとしたら、私たちの考え方にはどのような変化が生まれると思いますか。

字数/基準字数:1130字/800字
思考点:79点
知識点:77点
表現点:73点
経験点:80点
総合点:84点
均衡(きんこう)点:7点

 


■思考語彙 21種 23個 (種類率91%) 79点
 一方,、単に,、考える,。しかし,。だからこそ,「どうして,あるから,が単なる,が考える,しよう,するため,だろう,つかうべき,は単なる,は単に,を考える,使おう,普及によって,私にとって,表すため,SNSによって,

■知識語彙 57種 104個 (種類率55%) 77点
不屈,不思議,世代,伝達,価値,元気,凝縮,分野,原点,去年,反発,各自,変化,大事,大切,存在,官僚,年月,役割,必要,情報,意味,意思,感情,政治,教訓,文化,断絶,日本語,時代,普及,最後,根本,正確,流行,無駄,熟語,物事,現代,現在,生活,発想,知恵,社会,精神,経験,背景,表現,複雑,言葉,言語,記録,議論,過去,道具,部活,関係,

■表現語彙 100種 190個 (種類率53%) 73点
きっかけ,こと,ことわざ,これ,するため,そう,そのもの,それ,それら,たち,どちら,もの,よう,ら,インターネット,ダンス,不屈,不思議,世代,人,人々,今,伝達,価値,元気,凝縮,分野,力,原点,去年,反発,口,各自,四,変化,多く,大事,大切,好き,字,存在,官僚,家,年月,役割,心,必要,情報,意味,意思,感情,抜き,政治,教訓,文化,断絶,新た,方,日本語,昔,時,時代,普及,書初め,最後,枠組み,根本,歌,正確,流行,無駄,熟語,物,物事,現代,現在,生活,発想,知恵,社会,私,精神,経験,考え,考え方,背景,表すため,表現,複雑,観,言葉,言語,記録,議論,過去,道具,違い,部活,間,関係,

■経験語彙 41種 57個 (種類率72%) 80点
、考える,おる,かける,が考える,きれる,せる,つかう,つくる,つながる,できる,られる,れる,を考える,伝える,作る,使う,出す,出る,励ます,受け取る,含む,増える,学ぶ,形づくる,得る,惜しむ,戻る,折れる,捉える,横たわる,残る,生かす,生まれる,生み出す,終える,表す,込める,選ぶ,重ねる,関わる,騒ぐ,

■総合点 84点

■均衡点 7点
 

新旧の言葉
   高1 あかさと(akasato)  2026年8月1日

 「どうして『ら抜き言葉』ばかり騒がれるのか」。これにはまず世代間の断絶が背景にある。そもそも政治家、官僚がまず美しく正確な日本語を学び、つかうべきだ。そうした発想からの反発もある。根本には、言語観の違いも横たわっている。私たちの言葉をどうしていくか、各自が考えていく必要があるということだ。その原点に戻って幅広い分野で議論を重ねることにしよう。

 新しい言葉が生まれるのはよい。インターネットやSNSの普及によってそれまで存在しなかった新しい言葉が増えている。流行に疎い私としては、ほどほどに作られるようなものがよいのだが、時代の変化や新しい価値観を表現するために新たな言葉をつくることは必要である。なぜなら、今までの言葉だけでは表現しきれない考えや感情が生まれることがあるからだ。SNSによって人との関わり方や情報の受け取り方が大きく変化したことで、それらを表すための新しい言葉が必要になった。ダンスや歌なども社会を変化させることができるようになったのは、やはりSNSの普及が大きいだろう。言葉が増えることは、単に流行が増えるということではなく、社会の変化を記録することにもつながる。

 一方で古くから使われてきた言葉も良い。長い年月をかけて多くの人に使われてきた言葉には、その時代の文化や人々の考え方が込められている。ことわざや四字熟語には、昔の人々が経験から得た知恵や教訓が凝縮されており、現代でも私たちの生活や考え方に生かすことができる。また、古い言葉には、短い言葉で複雑な意味や感情を表現できるものも多い。なかでも私は「不屈の精神」という言葉が好きで去年の書初めでもこの言葉を選んだ。私にとって部活で心が折れそうになった時もこの言葉を見たり口に出したりしたら不思議と元気が出る。このように新しい、古いということは関係ないが言葉には人を励ます力もある。

 新しく社会を変化させる言葉も古くから教訓とされる言葉もどちらも大切だ。しかし、もっと大事なことは言葉が単なる意思伝達の道具ではなく、私たちが物事を考える枠組みそのものになっていることだ。「もったいない」という言葉は単に意味を伝えるだけで役割を終えるのだろうか。この言葉は、単に物を無駄にすることを惜しむという意味だけではなく、物を大切にし、最後まで使おうとする考え方まで含んでいる。このように、言葉は単なる意思伝達の道具ではなく、私たちが物事をどのように捉え、考えるのかを形づくる枠組みにもなっている。だからこそ、新しい言葉が増えることは、新しい考え方や価値観を生み出すきっかけにもなり、古い言葉が残ることは、過去の人々が大切にしてきた考え方を現在に伝えることにもつながる。