人間関係の築かれ方

   高2 あえたき(aetaki)  2026年7月4日

 現代社会は人間関係をうまく構築できない人が増えている。このような社会は問題である。

 その原因として第一に直接人間と関われる機会が大きく減少していることが挙げられる。特にコロナ禍の時には私たちからさまざまな関わりが絶たれた。緊急事態宣言が発令され、はじめは学校が休校になると喜んでいたものの、いざ始まると人との会わなさにびっくりした。クラスメイトとは誰一人と会えず、家族だけしか会う人はいなかった。そこで、家で一人でもでき、オンラインで友達とも会うことのできるゲームが私にとってブームになった。コロナからの回復期もクラスメイトの半分としか会えず、運動会や修学旅行など小学校時代のさまざまなイベントが中止になった。このように直接人との関わりが絶たれてしまったという経験ではこれが最も大きい。また、この期間にデジタル化が進み、人に会わずとも、欲しいものが買えたり、家の中で遊ぶことができたり、リモートワークが可能になったり、と外に出ることでしかできなかったことが人と会わずに家の中でもできるようになった。このように直接人と関わる機会が減少したという社会的変化は問題の原因の一つと言えるだろう。

 第二の原因として、過剰な競争否定が挙げられる。学校などにおける競争否定により、子どもたちが互いに切磋琢磨する機会が絶たれ、個人のアイデンティティを形成することが難しくなったのである。私は絵を描くことが得意だ。自分のこの個性に気付いたのは、小学生、中学校時代において美術の授業における競争があったからである。小学校、中学校の美術の授業では自分の作品に評価がつけられ、優秀な作品は廊下に飾られたりなんかした。そこでいい成績を取ろうと頑張り、熱心に作品制作に取り組んでいたおかげで、良い成績を取ることもできたし、さまざまな場所で展示もされた。他者よりも自分の作品が評価されたからこそ、周囲から私は絵が上手な人なんだと認識されるようになったし、自分自身でも絵が得意なことに気づくことができた。また、運動のような場合においてはかけっこに順位がつくことで、あの人は足が速いんだ、あの人は運動が少し苦手なんだなと周囲から認識される。しかし、現代の学校で平等を求めるあまり、かけっこは順位を決めないでみんな一位というようなシステムが確立されつつある。これは競争を否定するあまり、それぞれが切磋琢磨する機会や、個性の確立の機会を奪っている。このようなことは問題の原因の一つといっていいだろう。

 確かに、周囲と競争せず、浅い人間関係で過ごす方が楽ではあるかもしれない。しかし、「人間関係とは単なる他者との関わりではなく、他者との関係によって生まれる自己との対話を指すのである」という名言のように、私たちは決して一人で生きて行けず、人との関わりがあるからこそ成長することができる。私たちは、人との関わりを恐れず、多くの人と関わることで自らを深めていくべきである。だから、現代社会の人間関係をうまく構築できない人間が増えていることは問題である。私もさまざまな人と関わって様ざまな思考をすることのできる人間になりたい。