補いあう我が家
小6 あきうい(akiui)
2026年8月1日
「さっさと起きなさい。」
何度か私たちを起こしにきた母がとうとう噴火した。母は毎日元気だ。私たち家族は全員で一緒に寝ている。それは母が起こしに行きやすいからだ。夏休みの私たちは絶対に一度では起きず、仏の顔は三度までという諺も通り越して五回は起こされないと起きない。母は、
「学校がある日は起きるのに何でだろうね。」
といつも嫌味っぽく言っている。理由は、休みの日だからだ。学校がないといくら寝ても先生に怒られない。その代わりに母には怒られるが慣れてしまった。なぜ父は怒らないのかというと自分も起きないことを棚に上げていうこともできないからだ。昼頃になると、私たちが学校に行っていたからできなかった家事をそれぞれに任せる。初めの頃は頑なに拒否していたがどれだけ体力があるのかというほど怒るので渋々手伝っている。夜は私以外全員でVIVANTを見ている。私は他に見たいアニメがあるから見ていない。
兄と私は夜になると元気になる。兄は朝起きてからすぐにソファーを占領する。私もソファーに座りたいが、邪魔だから顔を洗って布団で漫画を読んでいる。すると、母は
「起きたらなんですぐ寝るが?」
と顔を赤くして言う。私も起きたら布団に戻るのはよくないと思うが、敢えて行動は直さない。兄は掃除機をかけるようにいわれても、かけるふりをしてサボる。私は、アニメを見ながら素麺を茹でる。三日連続素麺を出したら案の定
「流石に素麺ばっかりは飽きる。」
「冷凍の焼きおにぎりだしていい?」
と、苦情が出た。私は
「じゃあ自分で作ってや。」
と強気に返した。加えて、冷麺と素麺の日を繰り返しにしている。夜になると兄はゲームをしながらVIVANTの話をしながら見ている。まるで聖徳太子みたいだなと感心する。私は隣の部屋で最近人気のアニメと調べてそれを見ている。
「もう寝ようよ。」
と父と母に言われても十時半までは絶対に起きている。
父は一日中元気がない。母は父にはあまり強く言えないのか自分のペースで起きることを許可している。私たちだけではなく父も怒って欲しかったので母に
「何で父さんは怒らんが?」
と問い詰めたことがある。母は
「大人やけん。」
と答えたが私は別に大人でも怒っていいだろうと考えた。そして、両親の仕事は自営業の会社のためゆっくり昼ごはんを食べても咎める上司がいない。しかし、父が働いてくれないと私たちは生活できない。父の夜は、VIVANTを見るか寝るかだ。
家族で一番しっかりしているのは母で、母がいなかったら生活リズムが完全に崩壊して生活ができなくなっていただろう。加えて、父は働いてくれないとお金がなくなって家計が苦しくなり、橋の下での生活になっていただろう。
両親はお互いが不得意なところを補い合って私たちを育ててくれている。子供は大人になった時に子供ができたら同じようにして育てていかなければならない。
「さっさと起きなさい。」
今日も母の怒声が響き渡る。