結果を動かす「捉え方」

   中3 あかるら(akarura)  2026年8月2日

 プロとアマチュアの差は技術からの発想か、資源からの発想かである。近代産業技術は技術や目標から着想し資源を追い求めたが、多くの問題が起こった。危機を乗り越え、文明を拓くには、資源からの発想に切り換えることが鍵になる。私は目標を定めてからそれに必要なものを集めるのではなく、今あるものを生かして新たなものを作っていく生き方をしたい。

その方法として第一に、発想力を磨くことだ。それはつまり、創造的に考えることである。現状は同じであってもどう捉えるかによって結果は大きく左右される。例えば昨年あった英語でのポスター作りが挙げられる。これは世界遺産の基礎知識や魅力、課題などの説明をまとめ、プレゼン発表を行うものだ。先輩の作品では凝ったイラストや画用紙のアレンジを見たが、クオリティの高さに驚いたと同時に、私もそのような作品を制作したいと考えていた。しかし、課題提出は期末試験の時期と重なり途方に暮れた。より良いプレゼンテーションには目を引くポスターが欠かせないが、家にあるものは限られている。思案を重ね、まずは色ペンでできることはないか考えた。その結果、タイトルを大きな文字で明るくしたり、歴史の説明をすごろくのようにしたりするなどの工夫で乗り越えていった。画用紙も用いて仕掛けを作成し、自分が満足できるポスターを作り上げることができたのだ。良いものを作り上げるためには豊富な資源も大事だ。しかし、限られた材料であってもいかに工夫するかでその可能性を最大限に発揮できるのだ。

第二の方法として、今あるものの特色や個性に気が付くことだ。今自分の目の前にあるものにもその用途以外の活用方法があるかもしれない。例えば「落ちないリンゴ」というエピソードがある。1991年、青森県の農家はリンゴへの被害を受けていた。当時は出荷直前だったことに加え、8~9割が被害に遭い、店に並べられるリンゴなどほとんどなかった。しかし、絶望的な危機に直面したとしても、農家は諦めなかった。9割の落ちてしまったリンゴにばかり目を向けるのではなく、残りの1割のリンゴに目を向け、ついにその個性に気が付いた。暴風雨にも耐えた希少なリンゴを、木から落ちなかったことから「受験に落ちない」こととかけ、縁起物として発売したところ大ヒット商品となったのだ。不運の最中でも他にはない特色に目を付け発想の転換ができたことが成功に繋がったのだ。まさに資源からの発想と言えるだろう。その物が持てる個性は私達が考えなければ分からない。困難なときこそ肯定的に捉え、隠れた個性を引き出すことがこれからを動かすのだ。

確かに発想力を磨き、個性に気が付くことは簡単なことではない。目的を明確にし、必要な資源を自ら求めに行く方が早くたどり着けるかもしれない。しかし、「手元にある材料で、最高のスープを作ればいい。」という言葉がある。私達は困難を経験するからこそそれを乗り越えようと新しい発想と気付きが生まれる。そこから生まれた唯一無二のアイディアは人を引き付ける特別な力がある。だからこそ、目標を定めてから必要なものを集めるのではなく、今あるものを生かして新しいものを作り出す生き方をしていきたいと、私は考える。