◆〔要約〕は300字以内と決めるとよい練習になります。下に短くした例を載せておきます。 【是非の主題】は『私たちは、自然から多くを学ぶべきである』という意見。
◆【理由1】『自然なものは温もりを感じるからだ』。“木や自然から取った素材で作られたものは、メンテナンスや丁寧に使えば、何年も使い続けることができる”。法隆寺は再建から1300年。鉄筋コンクリートの建物ではそこまで建ち続けられないでしょう。身近なスプーンやフォークもプラスチック製より木製の方が温かみや丈夫さがあると考えました。
◆【理由2】『自然からしか得られないものがあるからだ』。森林浴の効果を紹介。人工的な街の音より、森や川の音の方が癒されます。
◆『確かに、自然を感じなくとも生きていける。人工的に作られた道具たちは便利なものがたくさんある』しかし『便利な道具を作る前に、生活の中で自然から学び、それを大切にし、全てに生かすということを忘れてはならない』。終わりに“だから私たちは自然から多く学ぶべきだ”ともう一度つけるとよいでしょう。
<<え2016/126pみ>>
こととさんの作文は、自然から学ぶことの大切さについて、具体的な理由を挙げて説得力をもって書かれています。
まず、自然の温もりや丈夫さを感じるという身近な例を用いて、読者にわかりやすく伝えている点がとてもよいです。
また、森林浴の効果について具体的な調査結果を紹介していることで、自然の価値を科学的にも裏付けているのが印象的でした。
このように、理由がよく書けているため、自然の良さをしっかりと伝えられています。
さらに、反対意見として「自然を感じなくても生きていける」という考えを取り上げ、それに対して自然を大切にすることの重要性を説いている点も評価できます。
文章全体が論理的に構成されており、主張が明確で読みやすいのも素晴らしいです。
こととさんの感受性の豊かさや、自然への深い思いが伝わってきて、読む人の心に響く文章になっています。
これからも、自分の意見を理由とともにしっかり書く練習を続けてください。
【項目評価】
是非の主題がよく書けています。
理由がよく書けています。
データがよく書けています。
反対意見の理解がよく書けています。
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1120字/800字
思考点:85点
知識点:80点
表現点:90点
経験点:82点
総合点:90点
均衡点:6点
■思考語彙 23種 27個 (種類率85%) 85点
確か, 第,。しかし,あるから,いくべき,すると,そのため,だろう,ですから,と思う,と言える,なければ,にこそ,に思う,ません,も同様,使えば,入れれば,学ぶべき,家に対して,感じるから,葉っぱにとって,選ばざる,
■知識語彙 62種 90個 (種類率69%) 80点
丁寧,丈夫,不意,人工,仕事,作曲,便利,個人,先日,免疫,判明,前後,加南子,効果,印象,受賞,吉田,向上,場所,変化,大切,季節,家具,容易,小鳥,広告,情報,感受性,感覚,持続,挨拶,推移,本来,森林浴,植物,機能,残念,無力,無機質,物理,理由,生活,用品,痕跡,知力,程度,簡略,素材,聴覚,自分,自然,視覚,言葉,詩人,調査,趣味,週間,道具,都会,集中,音楽,高見,
■表現語彙 137種 217個 (種類率63%) 90点
確か,あと,お礼,こと,これ,これら,さ,さえずり,さん,そう,そのため,それ,たくさん,たち,とき,どこ,ばった,ほう,もの,も同様,よう,ん,コンクリート,スプーン,ビル,フォーク,プラスチック,メンテナンス,一,丁寧,丈夫,不意,中,二,五,人,人工,仕事,何,作曲,便利,個人,先日,免疫,全て,判明,前,前後,割,力,加南子,効果,印象,受賞,吉田,向上,四,場所,変化,外,多く,大切,好み,季節,家,家具,容易,小鳥,川,年,広告,後,情報,感,感受性,感覚,手,持続,挨拶,推移,日,時,木,本来,森,森林浴,植物,機能,残念,毎,海,温かみ,温もり,無力,無機質,物理,理由,生活,用品,痕跡,的,相,知力,私,程度,空,簡略,素材,聴覚,自分,自然,葉,葉っぱ,視覚,角,言葉,詩,詩人,話し声,調査,豊か,賞,趣味,身,車,連なり,週間,道具,遥か,都会,録,限り,集中,音,音楽,順,高見,
■経験語彙 42種 66個 (種類率64%) 82点
いける,しまう,すぎる,つく,つける,できる,と思う,と言える,に思う,ゆく,られる,れる,作る,使う,入れる,去る,取る,取れる,受け取る,学ぶ,弄る,得る,忘れる,感じとれる,感じる,折れる,抱く,挫ける,振り返る,捉える,書く,歩む,消す,生かす,生きる,結ぶ,続ける,見出す,話す,造る,違う,選ぶ,
■総合点 90点
■均衡点 6点
自然から学ぶ
中1 ことと(akakoto)
2026年8月1日
作曲に集中しているとき、不意に、音楽というものが、自分の知力や感覚では、捉えようもないものに思われることがある。そんなとき、私は、それを感じた後の無力感に挫けそうになってしまう。作曲という仕事は、どうしても音を弄りすぎて、その音が本来どこから来たかというような痕跡までも消し去ってしまう。先日、高見順賞を受賞された吉田加南子さんの受賞の挨拶が再録されていた。吉田さんは、詩人として歩んだこれまでを簡略に振り返ったあとに、「私は本当は空とか海、木とか葉っぱにとってもお礼を言いたいんです、けれども、残念ながらまだ私は、空の言葉、海の言葉を話すことができません。ですから、そのためにこそ詩を書いてゆかなければならない」と、挨拶を結ばれている。自然から学ぶことはあまりにも多い。自然の、遥かな連なりを見出すのは、私のようなものには、とても容易なことではないが、せめて季節毎の変化の相、その推移を感じとれる感受性を身につけたい。
私たちは、自然から多くを学ぶべきである。
第一の理由として、自然なものは温もりを感じるからだ。コンクリートで造られた家と、木で造られた家では印象がまるきり違う。個人の好みや趣味などもあるだろうが、多くの人が、木の家に対して、温かく丸い印象を抱くだろう。コンクリートの家は、少し無機質で角ばった印象を抱くことのほうが多い。これらは、家具や日用品も同様だと思う。木や自然から取った素材で作られたものは、メンテナンスや丁寧に使えば、何年も使い続けることができる。プラスチックでできたスプーンやフォークは、少し力を入れれば手で容易く折れてしまう。自然から取れたものは、人工的なものよりも温かみや丈夫さがある。私はこれらを大切に感じていくべきだと思っている。
第二の理由として、自然からしか得られないものがあるからだ。実際に、とある調査で、森林浴をすると免疫機能が五割前後向上し、その効果が四週間後まで二割程度持続していることが判明している。私たちは、場所を選ばず、外にいる限りたくさんの情報を受け取っている。都会では、車の音、人の話し声、ビルについている広告……森や川、植物が豊かな場所中にいる時は、聴覚の情報として小鳥のさえずり、川や葉の音。視覚の情報として、ほとんどが植物という優しい情報ばかりである。効果だけでなく、物理的ではない情報も、その場所でしか得られないものと言えるだろう。
確かに、自然を感じなくとも生きていける。人工的に作られた道具たちは便利なものがたくさんある。しかし、便利な道具を作る前に、生活の中で自然から学び、それを大切にし、全てに生かすということを忘れてはならない。