蜩ちゃん、こんにちは。体調回復したようですね。暑いから気を付けてね。
今回は自分自身の確認の仕方がテーマでした。個人のレベルでも、国のレベルにおいても、他と比較して優越感を持とうとするのは、結局弱さを表すもののようですね。よく読み取っています。
まず「絶対的な自信を持てる部分」を見つけることですね。私たちは、自己確認をして自己実現を目指します。前を向かせてくれるのが、得意分野ですよね。余裕を持つことができれば、他者と比べて戦々恐々とする必要もなくなります。
国の規模に押しひろげて考えると、情報を公開した今の平和の状態が好ましいことがわかって来ます。仮想の敵を用意して、愛国心や団結力を悪用する統治者もいます。ナチスドイツが代表的な例となりますが、かつての戦時下の日本や、未だに軍事国家であるような国は不安定で危なげです。
「真の自信とは、相手を下げて自分を上げるような成長しない沼ではなく、誰と比べずとも自分のプライドを持てるようなものである。」まさにその通り、自己確認は、相手をおとしめて安心することではなく、自分を褒めることですね。うまいまとめになっています。
<<え2015/223pみ>>
蜩さんの作文は、フロイトの「微差のナルシシズム」という概念を用いて、人が他者との比較で自己確認をすることの問題点をわかりやすく説明しています。
具体的な歴史の実例として、セルビア人とクロアチア人の民族紛争やナチスドイツの例を挙げ、説得力を持たせている点がとても良いです。
また、自分の体験を交えながら、苦手な数学に対しても得意な分野を支えに努力しようとする姿勢を示しているので、読者に親近感と説得力を与えています。
意見に対する方法として、「自分に絶対的な自信を持てる部分を探し、確立すること」や「国や団体の内側を安定させること」を挙げているのも具体的で実践的です。
最後に、冒頭の「相手との比較によって自己確認をするべきではない」という主題を結びにもう一度述べているため、書き出しの結びがよく書けています。
全体を通して論理的な構成で、説得力のある内容となっており、蜩さんの考えがしっかり伝わってきます。
【項目評価】
歴史実例がよく書けています。
体験実例がよく書けています。
方法がよく書けています。
当為の主題がよく書けています。
書き出しの結びがよく書けています。
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1566字/800字
思考点:87点
知識点:86点
表現点:91点
経験点:76点
総合点:89点
均衡点:4点
■思考語彙 24種 28個 (種類率86%) 87点
確か,。しかし,。たとえば,。例えば,あれば,けらば,すると,するべき,せるため,そのため,だろう,で思う,と考える,ないはず,なければ,の場合,の第,やはり第,よからざる,動かそう,守るため,比べざる,比較によって,高めよう,
■知識語彙 70種 116個 (種類率60%) 86点
上層,不満,世界,代表,仮想,内側,分野,利用,前述,努力,原因,反感,受験,問題,団体,団結,国内,国民,地学,外国,大切,大学,大戦,失業,学校,安定,安心,定期,巨大,得意,必須,想定,感動,成長,批判,改善,教科,数学,敵意,方向,方法,方面,時間,権力,欠点,比較,民族,満足,点数,無駄,物価高,理系,生物,発揮,登場,盲目的,相手,確立,確認,結束,絶対,続出,脅威,自信,自分,自己,苦手,資産,部分,頂点,
■表現語彙 140種 243個 (種類率58%) 91点
確か,いじめ,いつ,けら,ここ,こと,これ,これら,すべて,せるため,そのため,それ,それぞれ,ただ,たち,とおり,とき,とんでも,ないはず,の場合,ひとつ,ほか,まま,もの,よう,わ,わたし,テスト,ドイツ,ナチス,プライド,ユダヤ,一,上,上層,下,不満,世界,中,事,二,人,今,代表,仮想,何,例,内側,分野,利用,前,前述,力,努力,原因,反感,受験,味,問題,団体,団結,国,国内,国民,地学,外国,多く,大切,大学,大戦,失業,好き,学校,守るため,安定,安心,定期,家,巨大,得意,必須,想定,感動,成長,批判,改善,教科,数学,敵,敵意,方向,方法,方面,時,時間,暇,棚,権力,欠点,次,比較,民族,沼,満足,点,点数,無理やり,無駄,物価高,理系,生物,発揮,登場,的,目,盲目的,相手,真,確立,確認,私,結束,絶対,続出,考え,者,脅威,自信,自分,自己,苦手,誰,資産,身,逆,部,部分,露,頂点,頃,
■経験語彙 38種 45個 (種類率84%) 76点
あげる,いける,える,おこる,かなう,しまう,しめす,せる,そらす,つくる,で思う,とれる,と考える,なおす,のる,みせる,上げる,下げる,動かす,向く,向ける,学ぶ,守る,抱く,持てる,探し出す,探す,比べる,済む,現れる,生み出す,目指す,続ける,見つける,見つめる,見比べる,負ける,高める,
■総合点 89点
■均衡点 4点
比較による自信
高1 蜩(aeriya)
2026年8月1日
かつてフロイトは、二人種間の違いが実際には小さければ小さいほど、その差は想像のなかで不気味に増幅されていくと主張して、この現象を「微差のナルシシズム」と呼んだ。だとすれば、その当然の結果として、彼らは相手との比較においてしか自己確認できなくなるはずである。部外者はみな、セルビア人とクロアチア人の違いにではなく、ほとんど見分けのつかないことに驚かされる。そこで、双方の民族主義派の政治家たちは、「微び差のナルシシズム」を利用し、とんでもない作り話をこしらえた。自分たちはなんの非もない犠牲者であり、相手側は民族虐殺の殺人鬼だというのである。こうした、言葉による事前の煽り立てが、共生関係を切り崩し、やがて現出する殺戮世界の下地となっていったのだ。私たちは、相手との比較によって自己確認をするべきではない。
そのための第一の方法として、自分に絶対的な自信を持てる部分を探し出し、確立することだ。例えば定期テストで思うような点をとれなかったとき、ほかの人の点数を見て安心しているだけでは、いつまでも何ひとつ成長しないまま自分より下の「弱い者いじめ」をし続けることになる。しかし、自分が誰と比較しなくとも、「これだけは、絶対に誰にも負けない。」というものがあれば、相手を下げて自分をあげるような比較をしなくてもよいのだ。私の場合、学校で学ぶ教科の中では数学が最も苦手だ。逆に生物や地学など同じ理系でも好きで、得意な分野はある。わたしはこの生物と地学の方面を目指している。そのためには数学は必須である。私はこれからの大学受験に向けて、数学を特に努力しなければならない。そのため、数学に関しては下など向いている暇はない。常に上を目指していかなけらばならないのだ。このように、自分の自信のある分野がモチベーションとなり、苦手な分野でも努力していけるようになるのだ。ここから、自分の絶対的自信を持てるものを見つけることだ。
敵を無理やり想定しなくとも済むように国や団体の内側を安定させていくことだ。自分たちの目の前に一人では到底かなわないような巨大な脅威が現れた時、人というのはそれぞれが身を守るために、とてつもない団結力を発揮する。これは素晴らしいことだが、時に権力者というものは、これを利用してよからぬ方向へ動かそうとする事がある。たとえば、国民は国内で多くの問題が露わになったとき、国民は大きな不満を抱く。このような時、国の上層部はこれらの問題から目をそらさせるために、いないはずの仮想の敵を生み出し今までの問題はすべてその敵が原因のものとするのだ。すると、前述のとおり国民は盲目的にそれにのって、結束力を高める。これの代表例はやはり第二次世界大戦でのナチスドイツだろう。その頃のドイツでは、とんでもない物価高がおこり、失業者も続出していた。外国への敵意大きかっただろう。また資産家が多いユダヤ人への反感も大きくなっていた。そんな中登場したナチスは外国やユダヤ人を敵とし、自分たちの民族が頂点だという考えをしめした。これに国民は感動しとてつもない結束力をみせた。このように、国内が安定していなければ、敵を無理やりにでもつくって結束力を高めようとしてしまうのだ。
確かに、相手と自分を見比べて、自分を見つめなおすことや欠点を探し改善することは大切なことだ。しかし自分のことを棚に上げて相手をただ批判して自信をえるだけでは、それはただの自己満足でしかなく、何も得意味のない時間の無駄である。真の自信とは、相手を下げて自分を上げるような成長しない沼ではなく、誰と比べずとも自分のプライドを持てるようなものである。ここから、私たちは相手との比較によって自己確認をするべきではないと考える。