正しい言葉とは何か
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言葉は変化していくもの、流れに任せれば、自然に淘汰されるだろう、という考え方に対して、美しい言語が文化の基礎であり、何らかの規範でもって維持していく必要があるという考え方もある。それはそれで結構なことだが、時代の変わり目で私たちの言葉をどうしていくか各自が考えていく必要がある。
私は新しい言葉の誕生は大切なことだと思う。新しい言葉が誕生する良さは表現できる幅が広がることだと思う。近年の日本では様々な新しい言葉、「若者言葉」が増えている。例えば尊いと書いて「たぷい」と読む言葉でこの言葉の意味は好きや美しいだけでない最大級の敬意や愛おしさで胸がいっぱいになることを表しているそうだ。この言葉は日常の中で聞いたことはないが感情を表す言葉としていい役割を担っていると思う。そして、「わかりみ」や「つらみ」といった新しい表現も誕生しているらしい。「わかりみ」は共感を意味し、「つらみ」は辛さを意味するそうで深刻にしすぎずフランクに表現できるため多くの若者が使用している。最後に、「もえる」という言葉、これは怒りや悲しみではない心のモヤモヤや違和感を表現する言葉で今までにはない抽象的な気持ちを言語化することのできる良い言葉だと思う。このことから、新しい言葉の誕生は表現の幅が広がるため良いと思う。
しかし、古い言葉の継承も大切だと思う。私は、古い言葉の継承をすることで昔の生活がわかると思う。例えば「木霊」という言葉で、この言葉は山の木々に宿る神霊や精霊のことを指している。この言葉からは日本人のすべての物に神が宿っていてものを大切に扱おうという精神をくみ取ることができるほかにも東に風と書いて東風(こち)という言葉もある。これは、春を告げる東からの風のことを表していて秋の場合金風というらしい。この言葉からは、五感で季節の到来を感じていた日本人の季節に対する敏感さがわかる。そして、名残の雪という言葉は名残雪という言葉で親しまれている。「とし暮し 名残の雪や 惜しからん 跡だにつけで 春は来にけり」という短歌が有名で冬の名残の雪がまだ消え残るなか、足跡も立てず、静かにそっと春がやってきたという意味がある。元の言葉は名残の雪で和歌や短歌に入っている言葉からとりいれられたのだそう。この言葉からは日本人の自然への思い入れを感じることができる。最後にお足もとを顧みるという言葉は反省することを意味する言葉で日本人の謙虚さが伝わってくる。このように昔の言葉の意味を考えていくと昔の時代背景がわかるため良いと思う。
確かに新しい言葉の誕生も古い言葉の継承もよい。しかし、最も大切なことは「新しい言葉を拒むな。古い言葉を忘れるな。だが、最も大切なのは今目の前にいる人と対話をすることだ。」というゲーテの名言があるように、人とコミュニケーションをとれることだと思う。