全体を通して、オイル・ショックという歴史的事象から現代の石油依存(いぞん)問題までを一貫(いっかん)して論じている点が非常に優れています。
特に、経営者と労働者の団結による企業(きぎょう)の強靭化や輸出拡大によって国際収支が黒字化したという事実を的確に捉え(とらえ)、歴史的背景をしっかり押さえ(おさえ)ているところが素晴らしいです。
また、石油依存(いぞん)の具体的な原因を二つに分けて整理し、日常生活の実例や物流システムの現状を詳しく(くわしく)説明しているため、読み手にわかりやすく説得力があります。
自分の体験を交えたペットボトルの価格上昇(じょうしょう)の話は、抽象(ちゅうしょう)的な問題を身近に感じさせる効果的な工夫です。
さらに、「雨の降らぬうちに屋根を修繕(しゅうぜん)せよ」という言葉を引用し、問題の早期対処の重要性を強調している点も、文章の締めくくり(しめくくり)として力強い印象を与え(あたえ)ています。
全体の構成が整っており、論旨(ろんし)が明確で説得力のある文章に仕上がっています。
この調子で、今後も具体例や名言を活用しながら、自分の考えを深めていってください。

項目(こうもく)評価
原因がよく書けています。
社会問題の主題がよく書けています。
体験実例がよく書けています。
ことわざの加工がよく書けています。
書き出しの結びがよく書けています。

内容★ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1072字/800字
思考点:82点
知識点:110点
表現点:100点
経験点:70点
総合点:83点
均衡(きんこう)点:-6点

 


■思考語彙 22種 24個 (種類率92%) 82点
 確か, 第,。すなわち,。だからこそ,。つまり,。例えば,いるから,いるため,せざる,だから,として第,なければ,ならざる,も言える,団結により,困難かも,急ぐべき,悪化によって,持続可能,賄うため,起きると,降らざる,

■知識語彙 104種 145個 (種類率72%) 110点
上昇,不可欠,不安定,世界,主力,予想,企業,会社,使用,依存,価格,修繕,個人,光熱,全体,利便,利用,労働,単一,危機,原因,原材料,収支,向上,商品,団結,困難,国内,国際,圧迫,地位,大幅,学校,宅配,安定,家計,容器,屋根,平和,底力,店舗,強靭,影響,必需,急速,悪化,情勢,懸念,戦争,持続,持続可能,採算,推移,料金,日常,日本,有事,未来,構造,海外,清涼飲料水,火力,燃料,物価,物流,物資,現代,現場,現状,生殺与奪,生活,痛感,発電,直撃,着実,石油,破綻,社会,移動,経営,経済,結果,維持,膨大,自動車,自覚,自販機,自身,血管,製品,言葉,資源,転嫁,転換,軽油,輸出,輸送,運送,開発,電気,飛躍,高値,高騰,黒字,

■表現語彙 160種 228個 (種類率70%) 100点
 確か,あたり,いるため,うち,こと,さ,たち,なか,はじめ,よう,エネルギー,オイル,ガソリン,コスト,コンビニエンスストア,システム,ショック,トヨタ自動車,トラック,プラスチック,ペットボトル,リットル,一,三,上昇,不可欠,不安定,世界,主力,九,予想,二,仕組み,代,企業,会社,使用,依存,価格,修繕,個人,僕,光熱,全体,八,円,利便,利用,割,労働,化,十,単一,危機,原因,原材料,収支,台,向上,品,商品,団結,困難,国内,国際,圏,圧迫,地位,大幅,学校,宅配,安定,家計,容器,屋根,平和,年,底力,店舗,強靭,形,影響,必需,急速,性,悪化,情勢,懸念,戦争,持続,持続可能,採算,推移,数,料金,日常,日本,時,有事,未来,構造,権,歩み,水,海外,清涼飲料水,火力,無駄遣い,燃料,物価,物流,物資,現代,現場,現状,生殺与奪,生活,痛感,発電,百,的,直撃,着実,石油,破綻,社会,私,移動,経営,経済,結果,維持,者,膨大,自動車,自覚,自販機,自身,血管,製品,言葉,費,賄うため,資源,身の回り,車,転嫁,転換,軽油,輸出,輸送,逆,運送,開発,雨,電気,飛躍,高値,高騰,黒字,

■経験語彙 34種 43個 (種類率79%) 70点
おる,しまう,しれる,せる,も言える,れる,上げる,乗り越える,伸ばす,作る,使う,切る,向ける,奪う,得る,急ぐ,慌てる,担う,握る,支える,改める,晒す,示す,買う,賄う,起きる,跳ねる,跳ね上がる,躊躇う,転じる,進める,防ぐ,降る,頼る,

■総合点 83点

■均衡点 -6点
 

石油に頼らない
   高2 ヨーヨ(waoho)  2026年8月4日

 オイル・ショック時、日本経済の破綻が懸念されたが、結果は予想と真逆だった。経営者と労働者の団結により企業は強靭化し、高騰した石油代を賄うため輸出を伸ばしたことで、国際収支は大幅な黒字へと転じた。オイル危機を乗り越えた日本は底力を世界に示し、その国際的地位を飛躍的に向上させた。石油に依存する生活は、常に不安定である。

 その原因として第一に、私たちの身の回りにある膨大な製品やエネルギーが石油から作られており、国際情勢の悪化によって直ちに価格が高騰する仕組みになっているからだ。すなわち、プラスチック製品をはじめとする日常の必需品のみならず、日本の火力発電を支える燃料までもが石油に依存しているため、海外で戦争などが起きると物価と電気代が同時に跳ね上がるのだ。例えば、僕自身も日常のなかでこの影響を痛感している。よく利用するコンビニエンスストアや学校にある自販機でも、ペットボトルの清涼飲料水の容器に使われるプラスチックの原材料費だけでなく、店舗の光熱費や輸送費まで上昇した結果、数年で三十円ほど高くなってしまい水を買うことも躊躇うようになった。つまり、石油への依存は、個人では防ぎようのない形で私たちの家計を直撃し、生活の安定を奪ってしまうのだ。

 第二の原因として、社会の物流システムにおいて自動車の使用が不可欠だからだ。つまるところ、移動や物資の輸送をガソリン車に頼り切っているため、燃料の高騰が社会全体の輸送コストを跳ね上げているのである。例えば、日本国内の物流の約九割はトラック輸送が担っており、燃料である軽油やガソリンが一リットルあたり百八十円台という高値圏で推移することで、運送会社の採算は酷く圧迫されている。トヨタ自動車などが電気自動車の開発を急速に進めているものの、現状の物流現場では依然としてガソリン車が主力であり、高騰した燃料代はそのまま宅配料金や商品の価格へ転嫁せざるを得ない。あたかも社会の血管とも言える物流が、まるで石油という単一の資源に生殺与奪の権を握られているかのような脆さを晒しているのだ。

 確かに、もはや石油なしで現代の利便性の高い生活を維持することは極めて困難かもしれない。だが、「雨の降らぬうちに屋根を修繕せよ」という言葉があるように、有事が起きてから慌てるのではなく、平和なうちから資源の無駄遣いを改め、脱石油に向けた社会構造への転換を急ぐべきだ。だからこそ、私たちは石油依存の危うさを自覚し、持続可能な未来に向けた歩みを着実に進めていかなければならない。