あかぬりさん、今回の作文はヨーロッパと日本の食文化の違い(ちがい)を通じて、日本の伝統の価値を考察している点がとてもよくできています。
まず、ヨーロッパの牧畜(ぼくちく)適地という自然環境(かんきょう)特徴(とくちょう)から肉食文化が形成されたという説明は、自然科学の視点がしっかりと盛り込ま(もりこま)れており、説得力があります。
また、自身の体験を交えた(にしき)市場の変化についての具体的な描写(びょうしゃ)は、読者にリアルなイメージを与え(あたえ)、日本文化の変容に対する問題意識が伝わってきます。
欧米(おうべい)基準に合わせることの弊害(へいがい)についても、農学者の小泉武夫氏の著書を引用しながら説明しているため、信頼(しんらい)性が高く、論旨(ろんし)に深みが出ています。
さらに、伝統の意味や価値についての考察も丁寧(ていねい)で、単なる批判にとどまらず、変えるべきものと守るべきものの区別を強調している点が印象的です。
全体を通して、社会問題の主題が明確であり、原因の説明も具体的でわかりやすい構成になっています。
最後に、冒頭(ぼうとう)の問題提起を結びでもう一度取り上げているため、文章のまとまりも良いです。

これからも、自分の体験や具体例を活かしながら、深い考察を続けてください。

項目(こうもく)評価】
社会問題の主題がよく書けています。
原因がよく書けています。
体験実例がよく書けています。
自然科学の実例がよく書けています。
書き出しの結びがよく書けています。
 

森リン評価 変化 nngi 09月1週 あかぬり
字数/基準字数:
1264字/800字
思考点:79点
知識点:90点
表現点:94点
経験点:74点
総合点:86点
均衡点:2点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:2点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙21種32個66%79点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙76種124個61%90点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙147種233個63%94点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙37種59個63%74点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1264字
 79点
 90点
 94点
 74点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 21種 32個 (種類率66%) 79点
 確か, 第,。しかし,。だから,あるん,いるから,おかしいはず,そのため,たから,たため,と思う,と考える,なるから,なると,に考える,のかも,伝えるべき,変えるべき,日本人にとって,見習うべき,食べざる,

■知識語彙 76種 124個 (種類率61%) 90点
七味,世代,世紀,主食,京都,今年,代謝,伝統,傾向,分解,区別,原因,吸収,問題,圧倒的,地元,地域,基準,場所,増殖,変化,外国,大切,大半,大豆,大量,家畜,小泉,市場,徒長,必要,悪化,悪玉,感化,摂取,文化,料理,方法,日常,日本,日本人,本当,本文,条件,柔軟,機会,欧米,武夫,毎回,気候,消化,漬物,牧畜,特産,独特,環境,生産,用意,祖父母,神戸,穀物,肉食,自分,自然,著書,観光,観念,購入,軽視,農学,適地,遺伝子,長年,長期,非常,飼料,

■表現語彙 147種 233個 (種類率63%) 94点
 確か,あまり,おかしいはず,お腹,がち,ここ,こと,すき焼き,そのため,それら,たくさん,たため,たんぱく質,だし,ところ,はじめ,まま,もの,よう,イメージ,トンカツ,ハンバーガー,ホタテ,メイン,ヨーロッパ,一,一つ,七味,世代,世紀,中,串,丸焼き,主食,丼,久しぶり,九,二,京都,人,人々,今年,代謝,休み,伝統,何,傾向,僕,具,内,分解,力,区別,十,卵,原因,向け,吸収,周り,問題,圧倒的,地元,地域,基準,場所,増殖,変化,夏,外国,多く,多め,大切,大半,大豆,大量,客,家,家畜,小泉,屋,巻き,市場,店,彼ら,徒長,必要,思い,悪化,悪玉,感化,摂取,文化,料理,方,方法,日常,日本,日本人,本当,本文,条件,柔軟,機会,欧米,武夫,毎回,氏,気候,消化,漬物,牧畜,特産,独特,率,環境,生まれ,生産,用意,的,祖父母,神戸,穀物,者,肉,肉食,腸,自分,自然,草,菌,著書,蛸,観光,観念,購入,軽視,農学,適地,遺伝子,錦,長年,長期,際,非常,類,飼料,魚,

■経験語彙 37種 59個 (種類率63%) 74点
おる,しまう,しれる,せる,つける,と思う,と考える,に考える,ふれる,られる,れる,並べる,伝える,備わる,優れる,出向く,占める,取り入れる,合う,合わせる,売る,変える,妨げる,恵まれる,愛す,感じる,挙げる,書く,減る,生える,留まる,行う,見習う,訪れる,詰まる,食べる,驚く,

■総合点 86点

■均衡点 2点
 

変化
   高2 あかぬり(akanuri)  2026年9月1日

 ヨーロッパ人のあいだでは、なぜ不経済な肉食が高い比率を占めてきたのであろうか。それは、日本では考えられないほど家畜飼育の容易な牧畜適地だったからである。そして、ヨーロッパを牧畜適地にしたのは、自然に生える草類が家畜飼料にならないほど徒長するのを妨げる、独特な気候条件であった。そのため、ヨーロッパの穀物生産力は、十九世紀はじめまで、非常に低いものであり、日本のような主食観念はとうてい生まれようがなかった。だから、ヨーロッパ人の肉食率が高いのは、決して彼らが恵まれていたためではないのだ。

 日本より欧米の方が優れていると考えがちで、日本の伝統を軽視する傾向にあるのは問題だ。

 第一に考えられる原因は、自分の地域の伝統にふれる機会が減っているからだ。僕は長期休みになると、神戸の祖父母の家に毎回行っており、京都にもたびたび訪れていた。その際によく行っていた場所の一つが錦市場だ。京都の漬物や、だし巻き卵、七味、魚などが売られており、それらをいつも購入していた。今年の夏、久しぶりに錦市場に出向いたのだが、あまりの変化に驚いた。地元の店は大きく減り、外国人観光客向けの店が大半を占めていたのだ。中にはハンバーガー屋や、ホタテ丼など、なんでここにあるん?というような店もあった。そして、トンカツや蛸の丸焼きなどの串料理の店が圧倒的に多かった。外国人の多くは串料理=日本のイメージがあるのかもしれない。しかし、ここは京都である。元々、京都の特産を並べており、地元の人に愛されていた市場を、観光客向けにするのはおかしいはずだ。外国人向けに考えられた日本文化を用意するのではなく、本当の日本文化、そして京都の文化をありのままに伝えるべきだと思った。

 第二に考えられる原因は、欧米の基準に合わせてしまっているからだ。本文でも挙げられているように、日本人は日常的に肉を食べる機会がほとんどなかった。たんぱく質は長年、魚や大豆から摂取してきたため、日本人の遺伝子には肉を大量に分解、そして代謝する力が備わっていないといわれている。というのも、腸が長い 日本人にとって消化と吸収が早い肉は未消化のまま腸内に留まり、悪玉菌の増殖など腸内環境を悪化させる原因になるからだ。そのため、農学者の小泉武夫氏の著書には、肉をメインで食べずにすき焼きのように、具が多めで食べる方法がお腹にも優しく良いと書かれていた。欧米の基準に合わせて欧米の文化をそのまま取り入れるのではなく、日本人や日本の文化に合うように柔軟に変化させてから取り入れることが必要だと感じた。

 確かに、日本には欧米に見習うべきところはたくさんあり、変えていくことも必要だ。しかし、伝統とは周りに感化されてすぐに変化していくものではなく、何世代もの人々の思いが詰まった深く、根強いものである。変えるべきもの、変えるべきでないものの区別をしっかりつけることが大切だと思う。だから、日本より欧米の方が優れていると考えがちで、日本の伝統を軽視する傾向にあるのは問題だ。