進級試験合格です!おめでとう♪

<<え2005/54み>>

【第一段落】:畜産(ちくさん)物が「贅沢(ぜいたく)」かどうかは、家畜(かちく)を育てる土地や飼料などの風土的条件によって変わるという課題文の要点を整理し、そこから「他の文化の優る点を認めて取り入れないのは問題だ」という主題へつなげています。

【第二段落】:「自分たちが劣っ(おとっ)ていると認めたくないプライド」を第一の原因とし、ライバルのフォームの方が効率的でも「頭を下げて教えを乞う(こう)」のは難しいというスポーツの例から、個人の心理を「自国の技術や物の劣位(れつい)を認めにくい」という国同士の問題へ広げています。

【第三段落】:「よく知っている物、見慣れている物を好む傾向(けいこう)」を第二の原因とし、海外で「タランチュラのフライ」と「(にわとり)(とう)揚げ(あげ)」があれば後者を選ぶという具体的な比較(ひかく)を使ったことで、未知の文化を避け(さけ)て慣れ親しんだものを選ぶ心理を実感しやすく説明しています。

【第四段落】:明治維新(めいじいしん)で西洋の文物を取り入れた歴史を挙げ、人間は模倣(もほう)によって進歩してきたという反対側からも考えたうえで、「自分で生み出せるものは多くない。一方で学べる量は計り知れない」と対比したことで、他者から学ぶことを「成長の可能性」として捉え(とらえ)直しています。

【次にも生かしたいポイント】:「一生のうち、自分で生み出せるものは多くない。一方で学べる量は計り知れない。」という、自分の考えを短い対比の形にまとめた表現が印象的です。長く論じてきた内容を最後に「Aには限りがある。一方、Bには大きな可能性がある」のように凝縮(ぎょうしゅく)すると、結論で最も伝えたい考えを際立たせることができます。

【ひとことアドバイス】:この作文では、「プライド」と「未知のものへの恐怖(きょうふ)」という二つの原因を考えたり、個人の行動から国や文化の問題へ広げたりと、しっかり考えを進めています。さらに「その背景には」「~と比較(ひかく)すると」「つまり」「このことから」「~という点では」など、考えと考えの関係を表す言葉を意識して使うと、自分がどのように考えたのかが文章の上にもはっきり表れます。

字数/基準字数:1191字/800字
思考点:74点
知識点:87点
表現点:85点
経験点:88点
総合点:87点
均衡(きんこう)点:4点

 


■思考語彙 19種 24個 (種類率79%) 74点
 確か, 第,。しかし,。一方,。例えば,あるから,いるため,が言える,するため,たから,た場合,だろう,のかも,は考える,られざる,少なからざる,考え方によって,褒めざる,選ぼう,

■知識語彙 71種 105個 (種類率68%) 87点
一生,不経済,人工,人間,他人,他国,体験,作物,価値,傾向,効率,勝手,十分,原因,名物,問題,存在,安全,客観,家畜,容易,必死,必要,性質,恐怖,意見,感情,成長,批判,技術,挑戦,操作,文化,文物,料理,日本,明治維新,明確,普段,未知,本能,条件,栽培,様式,模倣,海外,満腹,牧畜,状況,現在,理解,畜産,穀物,簡単,素直,耕地,肉食,自分,自国,自身,行動,西洋,贅沢,進歩,道具,適地,風土,食材,食用,飼料,飼育,

■表現語彙 127種 209個 (種類率61%) 85点
 確か,いるため,うち,こと,これ,さ,するため,そちら,それ,たち,た場合,なん,もの,やり方,よう,スポーツ,フォーム,フライ,プライド,メニュー,ヨーロッパ,ライバル,リスク,一,一生,不経済,乞い,二,人,人工,人間,今,他,他人,他国,体験,作物,価値,傾向,分,効率,勝手,十分,原因,名物,唐,問題,存在,安全,客観,害,家畜,容易,度,彼ら,心,必死,必要,性質,恐怖,意見,感情,成長,我々,批判,技術,挑戦,揚げ,操作,教え,文化,文物,料理,方,日本,明治維新,明確,普段,未知,本能,条件,枠,栽培,様式,模倣,気,海外,満腹,点,牧畜,物,状況,率,現在,理解,畜産,的,私,穀物,簡単,粗,素直,繰り返し,考え方,耕地,肉食,自分,自国,自身,草,行動,西洋,誰,贅沢,辺,進歩,道具,適地,量,際,頭,風土,食材,食用,飼料,飼育,鶏,

■経験語彙 46種 68個 (種類率68%) 88点
が言える,しまう,しれる,できる,は考える,られる,下げる,乗る,使う,優る,割く,劣る,及ぼす,取り入れる,取れる,受け入れる,好む,学ぶ,学べる,恵まれる,感じる,慣れ親しむ,持つ,捉える,捨てる,探す,改める,生える,生み出せる,知る,知れる,繰り返す,置き換える,育つ,褒める,見受ける,見慣れる,親しむ,計る,訪れる,許す,認める,起きる,選ぶ,関わる,食べる,

■総合点 87点

■均衡点 4点
 

良いところを受け入れる
   高2 あうては(auteha)  2026年9月1日

 畜産物を贅沢だというのは食用作物の十分に取れる耕地を割いて、飼料作物を人工的に栽培した場合のことである。もし、家畜がそこら辺に勝手に生える食用にならない草のようなもので育つ分には肉食は少しも不経済ではない。ヨーロッパの肉食率が高かったのは日本では考えられないほど家畜飼育の容易な牧畜適地だったからである。考え方によってはヨーロッパ人の肉食率が高いのは決して彼らが恵まれていたからではない。風土的条件が彼らに穀物で満腹することを許さなかったのである。私たちが素直に他の文化の優る点を認めて取り入れないのは問題だ。

 第一の原因は、私たち自身にプライドがあるからだ。自分たちの道具、行動が劣っていると認めたくない感情は誰もが持っているものだろう。それが故に、他のものの良さを素直に認め、自身の行動を改めていくというのがなかなかできにくい。例えばスポーツにおいて自分のライバルのフォームの方が効率的であったとしても、自分のプライドを捨て、素直に頭を下げて教えを乞いにいくというのは簡単にできることではない。自分のフォームが劣っているというのが客観的に明確だったとしても、それを素直に認め、ライバルに学びにいくというのは難しい。それは大きな枠でも同じことが言える。自国の技術が劣っている、自国の物が劣っているというのがどうしても受け入れられず、他国の粗探しを必死にするというのは間々見受けられる。

 第二の原因は、私たちはよく知っている物、見慣れている物を好む傾向があるからだ。人間には未知のものをリスクとして捉え、よく知っているものの方を安全としてそちらを選ぼうとする性質がある。自身の体験からよく知っているものは自分に害を及ぼさないと理解しているため、そちらを好む。他にも、人間には自分が深く関わったものに高い価値を感じる性質がある。私も海外に行って、自分がまだ食べたことのない食材を使った料理が名物料理としてメニューに乗っていたとしても、自分が普段から親しんでいる方を選んでしまう。例えば、タランチュラのフライなど、もしかしたら美味しいのかもしれないが、とても挑戦する気が起きない。私は鶏の唐揚げの方を選んでしまう。このように、私たちは未知のものに対する恐怖心を本能的に持っている。

 確かに、人間は今まで模倣を繰り返して進歩してきた。それは、他国の良い点を認め、自国に取り入れる操作の繰り返しだ。日本も明治維新の際、これまで慣れ親しんできた様式を一気に捨て、西洋の文物に置き換えていった。しかし、現在他国の技術、文化を素直に褒めずに粗を探して批判する意見も少なからず存在している。一生のうち、自分で生み出せるものは多くない。一方で学べる量は計り知れない。我々には成長するために自分たちのやり方を捨て、他人のやり方を取り入れる必要のある状況がなん度も訪れるだろう。