にすけくん、こんにちは。良い得点が出ました。
 視覚系のしくみはじつに上手く出来ていますが、大きさの測定はできません。相似をつかうことで、大きさを把握(はあく)できるようになっています。脳を鍛える(きたえる)とは、そういった把握(はあく)の仕方の経験値を上げていくことでもあるのでしょうね。
 この目の仕組みのように「相対的なとらえ方」を私達はよく用いている事がわかりました。客観評価は自分を知りたいという欲求を満たしてくれ、モチベーションアップにもつながります。暮らしのなかにいくつも見出すことができますね。
 対して、自分の内なる絶対的なものも持っているべきです。「他人がどうあれ、それ自体に揺るぎない(ゆるぎない)価値がある」ものがあると、環境(かんきょう)や時代が変化しても揺るぎなく(ゆるぎなく)生きていくことができます。推しの尊さ、ペットの可愛らしさ、良い例があがりました。
 私達は何かを判断したり、決定したりするときに、相対的か絶対的か、どちらの判断に拠っ(よっ)ているのかの自覚を持っていたいものです。「「相対的な視点」で外の世界とつながって自分を高めつつ、「絶対的な視点」を心の土台にして自分の幸せを守るというバランスを保つ」ここに論及(ろんきゅう)できているのは本当にすばらしいです。

<<え2019/113jみ>>


なかすけさん、文章全体を通して、相対的な価値と絶対的な価値という二つの異なる視点を丁寧(ていねい)比較(ひかく)しながら、自分の考えをしっかりと伝えています。
視覚の性質から話を始めて、相似や比例の説明をわかりやすく展開しているところは、とても論理的で興味深いです。
また、偏差(へんさ)値や平均点といった具体例を用いて、相対的な価値のメリットを実感を込め(こめ)て説明している点は説得力があります。
さらに、ペットの話を通じて絶対的な価値の意味を具体的に示し、読者に共感を呼び起こす工夫もよくできています。
最後には「名言」を引用しながら、相対的な視点と絶対的な視点のバランスの重要性をまとめているので、文章の締めくくり(しめくくり)がとても力強く感じられました。
複数の意見がよく書けていますし、総合化の主題がしっかりしているため、読み手に深い理解を促す(うながす)内容になっています。
なかすけさんの考えがよく伝わる、完成度の高い小論文です。

項目(こうもく)評価】
・複数の意見がよく書けています
・総合化の主題がよく書けています
・名言がよく書けています
・体験実例がよく書けています

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1261字/800字
思考点:79点
知識点:87点
表現点:81点
経験点:70点
総合点:83点
均衡(きんこう)点:4点

 


■思考語彙 21種 24個 (種類率88%) 79点
 しかし, 確か,。しかし,。例えば,」によって,あろう,いいう,おくと,ことかも,するから,すれば,せざる,たちにとって,だから,できるため,と思う,ないため,れるため,を考える,守ろう,数によって,

■知識語彙 72種 128個 (種類率56%) 87点
一部,世界,人生,他人,他者,位置,価値,便利,偏差,健全,優秀,努力,協力,名言,周囲,土台,大切,存在,学力,安定,実例,実力,実感,実態,客観,左右,平均,平穏,幸福,延長,必要,性質,愛情,感覚,把握,明確,最大,本来,構造,比例,比較,流行,満足,点数,無条件,熱中,状態,状況,環境,発生,目標,相似,相対,競争心,結果,絶対,網膜,肯定,自体,自分,自己,自身,規則,視点,視覚,設定,趣味,進捗,部分,関係,集中,非常,

■表現語彙 118種 241個 (種類率49%) 81点
 確か,こと,さ,そう,そのもの,それ,たち,できるため,とき,どこ,どちら,ないため,もの,よう,れるため,われわれ,テスト,バランス,ペット,ミス,メリット,ライバル,レベル,一部,世界,人生,他,他人,他者,位置,価値,便利,値,偏差,健全,優秀,努力,協力,名言,周囲,土台,外,大切,好き,存在,学力,安定,実例,実力,実感,実態,客観,左右,平均,平穏,幸せ,幸福,延長,形,心,必要,性質,愛,愛情,感,感覚,把握,数,明確,最大,本来,枠,構造,次,比例,比較,気,活,流行,満足,点,点数,無条件,熱中,状態,状況,環境,発生,的,目,目標,相似,相対,私,立ち,競争心,系,結果,絶対,網膜,肯定,脳,自体,自分,自己,自身,規則,視点,視覚,設定,誰,趣味,進捗,道,部分,関係,集中,非常,

■経験語彙 34種 48個 (種類率71%) 70点
おく,しれる,つながる,できあがる,できる,と思う,まかせる,やる,られる,れる,わかる,を考える,保つ,勝つ,取る,受ける,合わせる,変える,守る,得る,愛する,抱く,推す,比べる,注ぐ,生かす,生まれる,知る,繋がる,育つ,見つける,超える,飼う,高める,

■総合点 83点

■均衡点 4点
 

相対的と絶対的
   中2 なかすけ(nakasuke)  2026年9月1日

 目はたいへん有効な感覚器だが、あまりに有効なので、有効でない点に、あんがい気づかないことがある。たとえば、物の大きさがわからない。視覚系だけにまかせておくと、大きさの絶対値がわからない。相似というのは、形は同じだが、絶対的な大きさはどうでもいい。それはまさしく、視覚系の性質である。われわれが「比例」とか「相似」を考えることができるのは、本来、視覚系にそういう性質が存在するからであろう。目の網膜は、発生的、構造的には、じつは脳の延長であり、相似とは、脳の一部がやっていることを、脳のどこかの部分がよく知っている、ということかもしれないのである。

 確かに相対的ということは、私たちにとって便利だ。まず、相対的な良さとは「他者や周囲の環境との比較」によって生まれる価値である。この最大のメリットは、自分の立ち位置を客観的に把握できることにあると思う。例えば、偏差値や平均点は、客観的な立ち位置がわかり、明確な目標を設定できる。また、周囲と比較することで、自分の実力や進捗が明確になり、「ライバルに勝ちたい」「平均を超えたい」という競争心が、強いモチベーションへと繋がるのである。私もテストを受けたとき、平均点と自身の結果とを比べることで、自分はどういいうミスをしたのか、次どのようにすれば点数を取ることができるのかなどを知ることができ、自身の学力を高めることができた。このような相対的な世界では、自分が努力しても、周囲のレベルや枠の数によって結果が左右されるため、相対的であることは私たちにとって非常に便利である。

 しかし、人生には絶対的なものが必要なときもある。絶対的な良さとは「他人がどうあれ、それ自体に揺るぎない価値がある」という状態である。この最大のメリットとしては、他人の状況に左右されないため、心の平穏や安定した幸福感を得られるということである。例えば、推し活などといった心から熱中できる趣味があることで、幸福感が安定する。また、流行や他人の目を気にせず、自分が心から満足できるものに集中できるため、健全な自己肯定感が育つのである。実例としては、ペットを飼っていたとして、そのペットは他のどんなペットより愛おしく、無条件の愛情を抱くそうだ。「誰よりも優秀だから愛する」のではなく、その存在そのものに価値があるという感覚になるそうだ。好きなものに愛情を注ぐということは、他人とは関係なく、自分自身が実感する絶対的な幸せであり、ときにはそのような絶対的なものも必要なのである。

 確かに、相対的なものも、絶対的なものも、どちらも大切だ。しかし、「できあがった規則をなんとか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である。」という名言もあるように、絶対的なものを他人と協力しながら見つけて、その価値を高める。そして「相対的な視点」で外の世界とつながって自分を高めつつ、「絶対的な視点」を心の土台にして自分の幸せを守るというバランスを保つことが大切である。