相対的な考え方と絶対的な考え方
中2 ツシマヒラタ(aenuyu)
2026年9月1日
視覚系は、光を介して物の形を認知する。そのためには相手の位置や大きさ、広がりを「耳で見ている」はずである。見なくても、触ってみれば、あるていど形がわかる。たしかに、触ってみれば物の形もあるていどわかるが、大きな物体を撫でてもとても「一目」ではわからない。目だって同じである。どちらが正しいかというのは、じつは質問が悪い。目はたいへん有効な感覚器だが、あまりに有効なので、有効でない点に、あんがい気づかないことがある。
私は、「相対的な見方は、私たちにとって便利である」と思う。なぜなら、自分が気にかけている物事の基準、高低を作ることで、全体でみて自分が今どの位置にいるのかを誰が見ても共通認識できるからだ。 中学校で行われる定期テストでは、合計点や順位を数値で出してくれるので、その学校内での自分の学年での順位がわかる。他にも、配点が異なる問題を出すことで、間違ってはいけない問題と、できればやる上級者向けの問題を区別している。クワガタも羽化したらサイズを測って、飼育レコードに最大の個体の全長が記録されているが、大きさを測り記録することで、皆がイメージしやすくなっている。成績も中学に入ってから五段階評価になり、皆いい点を取ろうと必死で授業態度を良くしたり、レポートの内容を充実させようとし、学習に対して、前向きにさせようとしている。このような場面でも相対的な評価や見方は活躍する。
一方で、「絶対的な見方も、私たちにとって便利である」と思う。なぜなら、育ってきた環境によって、物の見方に関する価値観や、考え方が違うからだ。例えば、外国にあるスラム街で育った人々は、家を持っている人を見るだけで羨ましいと言うだろうが、日本の家庭で育った人々は、年収が高く、貯金が上手で手元にお金がたくさんある人のことを羨ましいと言うだろう。お金持ちな家庭で育った人は、厳しい作法や規則正しい生活をおくらなくて済むため、一般家庭で育てられている人の方が羨ましいという人も、もしかしたらいるのかもしれない。クワガタもそうである。日本で流通し女性にも人気が高く、安く売られているニジイロクワガタは原産地であるオーストラリアのクイーンズランド州やニューギニア島南部では、とてもレアな種であるため、オーストラリアのクワガタマニアが日本にきて、夏場にホームセンターの生き物が売られているエリアへ行くと、その安さに腰を抜かすらしい。また、将来の就きたい職業によって必要とされている力も異なる。そのため、昆虫学者になりたいと思っている人にとっては、昆虫の知識は必要不可欠である。しかし、大工になりたいと思っている人にとっては、釘の打ち方、崩れにくい建物のつくりや耐震補強の行い方の知識が必要とされる。
確かに、相対的な見方にも絶対的な見方にもそれぞれの良さがあるが、自分に利益が生じる見方や考え方で見てみたり、考えたりするのが大事である。