日本と海外
高2 あえたき(aetaki)
2026年9月1日
日本では肉食が贅沢と言われているが、実際は肉は不経済である。しかしヨーロッパでは牧畜に適した土地が多くあった一方で、穀物生産に向く土地は少なく、日本の稲の生産に比べ、ヨーロッパの麦の生産量は非常に劣る。そのために肉食を選ばざるを得なかったのである。しかし現在では、こうした実情を裏に抱えていることに気づかず、海外に憧れの目を向けている日本人が多くいる。その結果、日本の伝統文化を軽視していることは問題である。
第一の原因として、新しい物好きな日本人の国民性が挙げられる。人間なら誰でも新しいもの好きだろうが、日本人は特にその性質が強いと思う。日本人は、限定品やその時だけのイベントなどに目がない。かくいう私もその一人で、季節限定、地域限定、イベント限定、などなどこうしたものには目がない。スタバの季節の新作なんかは、お金に余裕があるならいつでも飲みたいくらいである。また、日本では初物を食べると寿命が伸びると言われて値段が上がるが、それは日本人の新しい物好きなところから来ているのだろう。こうした日本人の性質は、おそらく日本が島国であることと大きく関係しているだろう。島国である日本は、船が生まれるまで閉ざされた環境に置かれ、船ができた後も他国との関わりは薄かった。そのため、文化が閉ざされていたが、一度海外から文化やものが持ち込まれると、多くが一気に広がる。島国であるから、海外から色々なものを手に入れようとしてきた歴史や性質が現代にも受け継がれているのだろう。そのため、現代の日本でも流行がコロコロと変わる。このように新しい物好きな日本人の性質は問題の原因の一つだろう。
第二の原因として西洋文化への過剰な憧れである。かつての日本人は、ペリー来航後に結んだ不平等条約の改正のためにヨーロッパへの見学や欧化政策を行うなどしてきた。これは、条約を結んだ欧米と対等な立場に並ぶためにとった政策であり、ここから欧米化することが日本が強くなるために必要だと考えられるようになった。こうした政策の結果、日本は戦争へと足を運んでいき、第二次世界大戦で敗戦した。そして、GHQに日本を占領された。これは、日本が西欧化に進むべきであるという裏付けになっただろう。その後、日本はアメリカによる政策で急速に発展が進んだ。その際に日本は欧米から多くの文化を取り入れ、復興に目を向けていたために、自国の文化を振り返ることなく進んでいった。そのまま伝統的文化に目を向けることなく現代まで進み、「隣の芝は青い」のように海外への憧ればかりが募っているように思う。行事なども、クリスマスやハロウィーンなどの海外の華やかな文化が取り入れるようになり、今はイースターという文化が新しく入り込んできている。一方、七夕に笹を飾ったり、お雛様や兜をわざわざ飾ったりする人も減少しているだろう。こうした、西洋文化への過剰な憧れは、日本文化を軽視する問題の原因の一つだろう。
確かに、海外文化の流入は私たちに心を踊らせてくれる。しかし、「あるものが開花するのは少しずつ積み重ねた基盤が山となる時である。」という言葉のように、基盤となる日本の伝統文化を大切にしなければ日本の文化は次第に衰退していくであろう。隣の芝は青いという言葉のとおり海外文化にばかり憧れてその実情を知らず、日本の伝統文化を疎かにするということは、その文化の上に立つ日本人である自分自身を軽視することにもなる。このように、海外に目を向けて日本文化を軽視することは問題である。私も、自らを築き上げる日本文化を大切に行事ごとに積極的に参加していきたい。