あかぬりさん、今回の作文は、科学技術の発展とその活用の問題点について、具体的な事例を交えながら丁寧(ていねい)に考察できている点が大変素晴らしいです。特に、自身の体験を通じて「視点取得」や「共感的関心」の低下を実感したエピソードは、説得力があり読者の共感を呼びます。さらに、地域の地下水問題を取り上げ、長期的視点の重要性を説いている部分も具体的でわかりやすく、問題の深刻さが伝わってきます。文章全体を通して、科学技術の発展が単なる技術的進歩にとどまらず、社会や自然との関わりの中でどう活かされるべきかという視点が一貫(いっかん)しており、論旨(ろんし)が明確です。また、「生を支えるような科学技術、未来の人々が生きていてよかったと思えるような地球を残すために役立つような科学技術」という表現には、あなたの強い願いと責任感が感じられ、文章に温かみが加わっています。今後もこうした具体例と自分の考えを織り交ぜながら、さらに深く掘り下げ(ほりさげ)ていくとよいでしょう。

項目(こうもく)評価
原因がよく書けています。
社会問題の主題がよく書けています。
体験実例がよく書けています。
書き出しの結びがよく書けています。
 

森リン評価 未来の可能性 nngi 09月2週 あかぬり
字数/基準字数:
1379字/800字
思考点:87点
知識点:78点
表現点:84点
経験点:88点
総合点:90点
均衡点:6点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:6点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙24種34個71%87点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙58種92個63%78点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙123種210個59%84点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙46種62個74%88点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1379字
 87点
 78点
 84点
 88点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 24種 34個 (種類率71%) 87点
 確か, 第,、可能,。しかし,。だから,あるから,あろう,うと,ことにより,しよん,たから,だろう,と思う,ないから,なければ,なると,に考える,のため,の可能,はもちろん,は思う,よると,広がろう,思うざる,

■知識語彙 58種 92個 (種類率63%) 78点
一緒,主義,以降,低下,何事,個人,全面,共感,創造,努力,十分,原因,友達,取得,問題,営利,団体,困惑,土台,地下,地球,塩水,大学,学校,対策,市民,影響,必要,想像,技術,日本,最近,有名,未来,水位,状態,現状,理由,環境,痛感,発展,発達,知識,社会,科学,立場,背景,自分,自然,西条,視点,説明,調査,近年,遭遇,関心,顕著,高校,

■表現語彙 123種 210個 (種類率59%) 84点
 確か,、可能,〇,あそこ,いくら,いつか,おれ,お世話,お菓子,こと,これ,さ,そう,それ,とき,なに,なん,のため,の可能,もの,よう,らい,わけ,アピール,ケース,ゴミ,ポイ捨て,ミシガン,リスク,一,一緒,中,主義,二,人,人々,今,以降,低下,何,何事,個人,僕,元,全面,共感,別,創造,力,努力,化,十分,原因,友達,取得,口,問題,営利,団体,困惑,土台,地下,地球,塩水,大学,子,学校,対策,川,市,市民,年,年々,度,影響,必要,性,想像,手遅れ,打ち抜き,技術,方,日本,昔,時,最近,有名,未来,水,水位,海,状態,現状,理由,環境,痛感,発展,発達,的,目,知識,社会,科学,立場,者,背景,自分,自然,西条,視点,話,説明,調査,豊か,近年,遭遇,都,釣り,関心,隣,頃,顕著,高校,

■経験語彙 46種 62個 (種類率74%) 88点
ありえる,おる,しまう,つながる,つまむ,できる,と思う,に考える,は思う,やめる,やる,よる,られる,れる,下がる,伴う,住む,使える,入る,切り替える,呼ぶ,困る,増える,変わる,学ぶ,尽くす,広がる,広まる,役立つ,得る,感じる,捨てる,望む,減る,生まれる,終わる,続ける,練る,置き換える,聞く,買う,起きる,足りる,関わる,頑張る,驚く,

■総合点 90点

■均衡点 6点
 

未来の可能性
   高2 あかぬり(akanuri)  2026年9月2日

 石油ショックを経て、日本は公害抑止技術を含めて日本の技術が世界に貢献できる余地が明らかに増えた。ただ、日本はもともと純粋科学のような理念を持ち難い体質の社会である。また、過度の平等化が進んで、突出した才能を発掘しにくい雰囲気もあろう。ノーベル賞受賞者を一人増やすよりは、生を支えるような科学技術、未来の人々が生きていてよかったと思えるような地球を残すために役立つような科学技術、そうしたものの創造に力を尽くす科学者が日本から一人でも生まれることを望む。

 年々、科学技術が発達し、社会の発展につながっているものの、未来の人々や自然に、その技術を十分に使えていないことは問題だ。

 第一に考えられる原因は、自分の立場に置き換えて、想像できる人が減りつつあるからだ。ミシガン大学の調査によると、「視点取得」と「共感的関心」の低下は、二〇〇〇年以降顕著になっているとされている。僕は高校に入ってから、それを強く感じた。あるとき、仲良くなった友達と一緒に釣りに行ったのだが、その子がつまみで買ってきていたお菓子のゴミを、海にポイ捨てし、何事もなかったかのように釣りを続けていたのだ。僕はもちろん驚いた。というのも、あそこまでなんのためらいもなくポイ捨てする人は初めて見たからだ。僕は思わず、「えっ、なにしよん。」と口にした。するとその友達は、「いや、おれが捨てたぐらいでなんも変わらないから。」といったのだ。これは、地球環境が良くならないわけだ。僕は痛感した。高校に入ってから、こういったケースに何度か遭遇し、困惑した。今まで悪いと思いながらもやっている人はいたが、何も悪いと思わず、当然のようにしている人は初めてだったからだ。このような人が増えている背景には、「困っている人は努力が足りないだけ」や「自分の力で頑張れ」といった、個人主義の広まりの影響もあるのではないかと感じた。

 第二に考えられる原因は、長い目で見ることができていないからだ。僕は小さい頃から、「西条自然学校」という非営利団体にお世話になっており、自然の知識や人と自然の関わり方、問題について学んできた。その中で、今僕の住んでいる隣の市で問題になっている、地下水のことについても最近話を聞いた。昔から、その市では、打ち抜きが有名で、水の都と呼ばれていた。しかし、近年は川の水位が下がったことにより、地下水の低下も起き、塩水化が問題となっている。もう水の都ではいられない状態だ。しかし、「水の都」として全面的にアピールしており、それをやめてしまうことはリスクが伴う。そのような理由で、市はまだしっかりと、市民に現状を説明できていないそうだ。たとえ、リスクがあろうとも、長い目で見て、すぐに別の対策を練って切り替える。それが必要だと思う。でなければ、いつか必ず終わりが来てしまい、その時には手遅れになるだろう。

 確かに、科学が発達し、ものが豊かになると人々の可能性も広がる。しかし、豊かさとは科学技術の発達でのみ得られるものではなく、この地球なしではありえない。いくら技術が発達し、可能性が広がろうと、、そもそも土台がなければ元も子もないのだ。だから、年々、科学技術が発達し、社会の発展につながっているものの、未来の人々や自然に、その技術を十分に使えていないことは問題だ。