なじみのない世界に飛び込んでみると

   小6 あえたし(aetasi)  2026年9月3日

 日本人は海外へ行っても、日本文化を微分化した文化的カプセルの中に包まれ、その被膜のような文化的カプセルから外に足をふみだそうとしない。ただし、これは日本人だけに起こることではない。人間というものは保守的な存在であり、馴染みのある世界から離れることを嫌う習性があるものだ。しかし、日本人はこの文化的カプセルの被膜が、他の文化に比べて強いことが問題である。この話を読んで一番印象に残ったのは、日本人の文化的カプセルはとても厚いということだ。

 この夏にベトナムに家族で旅行に行ったときのことだ。ホテルの中のレストランではなく、地元の人が食べに行くような本格的なベトナム料理を食べようとなった。苦手な食材がでてきたらどうしよう、初めて食べる食材でアレルギーがでたらどうしよう、どんな味の料理か想像がつかないな。ぼくは現地のレストランに行くのに不安になった。

 レストランは、とても賑やかだった。メニュー表を見ても何を頼めばよいか分からなかったけれど、お父さんはメニューの写真から適当に指をさして注文した。ぼくは、知らない料理を注文するなら、もっと慎重にすればよいのにと感じた。すぐに、机の上には不思議な料理が並べられた。お父さんは早速お皿によそって食べ始めたが、ぼくは見たこともない料理に警戒して、においをかいだりしてみたけれど、どんな味か見当がつかなかった。お腹がすごくすいていたので、がんばって一口食べてみると、意外においしかった。なんだか、いつも食べている中華料理の味と似ていた。次にでてきたのは、六匹の立派なロブスターだった。ぼくは、こんな高級食材が六つものせてあって、どれだけお金がかかるのだろうと心配した。しかし、メニューの金額を確認すると、それほど高い値段ではなかった。ベトナムの島では、ロブスターが普通の大海老として食べられていたということに驚いた。

 ぼくは、なぜお父さんはこんなに外国の食べ物に警戒しないのだろうかと考えた。きっとお父さんは以前、長い間カナダに住んでいたり、中国で仕事をしている時間があったから、他の文化に触れることに抵抗がないからではないか。ぼくも、今度知らない文化に出会ったときも、印象にとらわれずに、まず試してみるとよいと考えた。

 文化的カプセルは、人々の好奇心まで閉じ込めてしまうおそれがあるものだと分かった。自分の視野を広げたければ、まずは馴染みのない世界に一度飛びこんでみることが大切だ。