本当の自分を見つけ出す

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 衰弱したアイデンティティのぎりぎりの補強、それを個人レベル、感覚レベルでみればたぶん「清潔願望」になる。じぶんがだれかということがよくわからなくなるとき、じぶんのなかにほんとうにじぶんだけのもの、独自のものがあるのかどうか確信がもてなくなるとき、ぼくらはじぶんになじみのないもの、異質なもの、それにちょっとでも接触することをすごく怖がる。同じぶんでないものに感染することでじぶんが崩れてしまう、そういう恐ろしさにがんじがらめになるのだ。じぶんのなかになんの根拠もないまま、じぶんの同一性を確保しようとするなら、~ではないというかたちで、ネガティヴにじぶんを規定するしかない。他者の他者としてのじぶんを意識できないとき、ぼくらの自己意識はぐらぐら揺れる。あるいはとても希薄になる。そういうとき、ぼくらは皮膚感覚という、あまりにも即物的な境界にこだわりだすのではないだろうか。自他の境界の最後のバリヤーとして。そしてそのバリヤー、つまりじぶんの最後の防壁を、過剰に防衛しようというのが、異物との接触を徹底して回避しようとするいわゆる清潔シンドロームだったのではないか。現代社会では、特に成長期である中高生が、慣れない社会のことを知っていくにあたって、本当の自分が見えなくなってしまうといくことが問題視されてきている。「自分は今後どうすればいいのか」、「生きる意味とは何か」と言う不安が増加してしまうのだ。そこで命を絶ってしまう人もいるのかもしれない。そんなことが起きないように、アイデンティティを確立させることが重要だ。アイデンティティとは、「自分はこういう人間だ」という確信、周りに認めてもらえていると言う感覚のことだ。私は、自分で安定したアイデンティティを確立するためにも、日々の行動、役割や人とのつながりを定期的に見直すことが大切だと考える。その理由は二つある。

 理由は、第一に、人との関わりを見直すことで、自分と他者の境界線を知ることができるからだ。私は中学校に入って、だんだん他の人との関わりも増えてきた。友達も増え、たくさん笑いあったり、冗談話で盛り上がったりする楽しい毎日を送っていた。一方で、本当は少し嫌、言い返したいと思っても、その場の空気を壊したくなくて、いつも笑ってごまかしたり、いつも相手の愚痴を聞く側になってしまうことがある。これはそんなに大した事ではないが、私にとっては、少しずつ大きなストレスになっている。しかし、そこで言い返してしまうと、相手に悪い印象を与えてしまいそうで、なかなかできない。そのようなときには、自分の小さな自己主張、ノーと言ってみたり、自分の本音を話してみたりし、自分のことを知ってもらうことが重要なのだと気づいた。私はこれを実践してみると、ストレスはだんだんなくなっていった。「私は私、他人は他人」として考えることによって、相手との境界線を知ることができ、本当の自分が見つかりやすくなる。そうすると自分の安定したアイデンティティの確立は、少し容易なものになるのではないだろうか。

 理由は、第二に、自分の社会での「役割」を確認し、ポジティブに考えることで自信を持つことができるからだ。国立、青少年教育振興木子によるデータで「学校や家庭で係の仕事やお手伝いを積極的にしている中学生ほど自己肯定感が高い」ということがわかっている。私は普段学校で係を三つ掛け持ちし、それを全てうまくこなしている。もちろん家でも皿洗いや、お風呂掃除などの家事も積極的に手伝っている。私はそのような自分の役割を見直したことによって、今まであまり考えてこなかった、「ありがとう」と言われたときのことを思い出した。ネガティブな感情になっていると、他人から認められた時、嬉しく感じた時などのことを思い出しづらい。自分の考え方からそのようなことを外してしまうのだ。自分に役割があると確認することで、他人の役に立てていると言う自信が持て、安定したアイデンティティを確立することができるのだ。

 確かに、自分の考えや人間関係がコロコロ変わる人生で、安定したアイデンティティを作ろうと見直しを繰り返してしまう事は、失敗などを恐れ、成長の柔軟性を奪ってしまうと考えた人もいるかもしれない。その意見にも非常に納得できる。人間は自分自身で失敗や挫折を繰り返し、そこからパワーアップしていくものだ。しかし、少し自分の生活を見直すこと、これはやはり、今後生きていくにあたって、安定した精神を作るにあたって大切なことではないだろうか。「過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる」と言う名言をご存知だろうか。自分の過去の失敗、挫折や、他人は変えられないが、これから自分がどうするかによってアイデンティティが変わってくる。特に人との関わりを見直し、今後自分はどうすればいいのかを一旦考えてみることが重要だ。だからこそ、私は、自分の元の視点から外れて、他者の視点から本当の自分を見つけ出すことが大切だと考える。これからは人間関係を円滑にしていくためにも、自分なりの素晴らしいアイデンティティをもち、それを背負ってたくましく生きていきたい。