清少納言の『枕草子(まくらのそうし)』や自分自身の夏祭りの思い出を取り入れながら、季節感のある暮らしについて考えたところがすばらしいです。特に、ヘラクレイトスの言葉から導いた「二度と同じ状況(じょうきょう)下の季節は巡っ(めぐっ)てこない」という考えが印象的でした。

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【第一段落】:日本の四季の特徴(とくちょう)を、桜や西瓜、紅葉などの季節を代表するものと、空調や果物の流通によって季節を感じにくくなった現代の暮らしを対比させて説明したことで、「季節感のある暮らしをしたい」という生き方の主題につながる状況(じょうきょう)が明確になっています。

【第二段落】:季節の変化を大切にするという第一の方法を、清少納言が『枕草子(まくらのそうし)』に描い(えがい)た四季の情景と、東京の一月と八月の平均気温の差というデータを用いて説明したことで、昔も今も季節ごとの違い(ちがい)を感じ取れるという考えを具体的に支えています。

【第三段落】:季節の行事を楽しむという第二の方法を、名古屋の小学校でおみこしを担ぎ、上級生の松明回しを見た体験から説明したことで、行事に参加することが季節を実感する機会になるという考えが、生き生きと伝わってきます。

【第四段落】:季節の変化を煩わしく(わずらわしく)感じる場合もあると認めたうえで、ヘラクレイトスの「同じ川に二度入ることはできない」という言葉を季節の移り変わりに当てはめたことで、「二度と同じ状況(じょうきょう)下の季節は巡っ(めぐっ)てこない」という独自の気づきが生まれ、季節を大切にすることを、一度しかない時間を大切にする生き方へと広げています。

【次にも生かしたいポイント】:歴史上の人物の言葉や行動から、現代の自分の生き方を考える技術に注目しましょう。今回のように、清少納言の季節の楽しみ方を現代の暮らしと結びつけると、伝記実例を使うときにも、人物の紹介(しょうかい)だけで終わらず、その生き方から自分が何を学べるのかを伝えることができます。

字数/基準字数:1263字/1000字
思考点:77点
知識点:82点
表現点:88点
経験点:80点
総合点:88点
均衡(きんこう)点:6点

 


■思考語彙 20種 23個 (種類率87%) 77点
 しかし, 第,。しかし,。だからこそ,。例えば,あるから,いよう,うと,かかわらざる,からこそ,ことにより,するべき,た場合,なかろう,な場合,のため,よると,変わらざる,清少納言によって,行事によって,

■知識語彙 65種 106個 (種類率61%) 82点
一定,一般,上級生,代表,位置,光景,全国,公表,参加,古代,各地,名古屋,哲学,四季,地域,地方,変化,大切,季節,安心,小学校,屋台,山形,平均,平安,年中,年間,店頭,当時,後醍醐天皇,早朝,時代,時節,朝廷,東京,東北,松明,枕草子,果物,校庭,植物,植生,気温,気象庁,清少納言,湿度,物事,状態,状況,現代,生活,積極,空調,紅葉,芋煮,花見,行事,西瓜,言葉,記述,身近,近年,開催,開放,風邪,

■表現語彙 133種 223個 (種類率60%) 88点
あけぼの,いつ,おみこし,こと,ごと,さ,それぞれ,たち,た場合,ところ,な場合,のため,ほう,もの,よう,エアコン,ギリシア,データ,リンゴ,一,一定,一般,上級生,下,世の中,二,人,人々,今,代表,会,位置,例,値,光景,全国,公表,冬,別,前,参加,古代,各地,名古屋,哲学,四季,回し,国,地域,地方,変化,夏,夕暮れ,夜,大切,季節,安心,小学校,屋台,山形,川,差,平均,平安,年,年中,年間,店頭,度,建,強,当時,後醍醐天皇,感,手,日々,早朝,春,時,時代,時節,暮らし,月,朝廷,東京,東北,松明,枕草子,果物,校庭,桜,植物,植生,楽しみ,様々,武,気温,気象庁,水,清少納言,湿度,物事,状態,状況,現代,生活,的,目,祭り,私,秋,移り変わり,積極,空調,等,紅葉,者,芋煮,花見,蛍,行事,衣替え,西瓜,言葉,記述,身,身近,近年,開催,開放,風邪,1月,8月,

■経験語彙 41種 64個 (種類率64%) 80点
かえる,かかわる,しまう,できる,ひく,よる,られる,れる,並べる,住む,作る,入る,入れる,向ける,味わう,変わる,始まる,巡る,忘れる,感じる,感じ取る,担ぐ,挙げる,書く,楽しむ,残る,流れる,生きる,着ける,続ける,行う,表す,見える,見つける,読み取れる,述べる,送る,通る,避ける,開く,関わる,

■総合点 88点

■均衡点 6点
 

季節の移ろい
   中3 あおらえ(aorae)  2026年10月1日

  世界には乾季と雨季がはっきりと分かれている国もあれば、四季のある国もある。日本は後者であり、春・夏・秋・冬によってそれぞれ気温や湿度、植生などが変化していく地域に位置する国だ。春は桜、夏は西瓜、秋は紅葉、冬はリンゴといったそれぞれの季節を代表するものがある。身に着けるものをかえることも、季節の移り変わりを表す一例だ。後醍醐天皇の建武年中行事に朝廷の衣替えについての記述がある。しかし、近年はエアコン等による空調のため、季節を感じることが少なくなっている。季節にかかわらず一年を通してリンゴなどの植物が店頭に並べられているように、季節を表す果物も、おいしさは別としていつでも手に入れられるようになった。私は季節感のある暮らしをしたい。

 第一に、季節の変化を大切にすることが挙げられる。平安時代に清少納言によって書かれた「枕草子」は「春はあけぼの。」から始まる。夏は月や蛍の見える夜がよいとし、秋は夕暮れ、冬は早朝がよいと述べている。このように、清少納言は季節ごとの変化を楽しんでいた。平安時代の人々が感じていた四季の移り変わりは、現代を生きる私たちの身近なところにもある、季節ごとにある変化は今も変わらずに残り続けている。例えば、気象庁の公表する1991年から2000年までの30年間の平均値のデータによると、東京では最も寒い1月と最も暑い8月で平均気温に21℃強もの気温差があることが読み取れる。このように季節ごとに大きな変化があるからこそ、それぞれの季節の変化を大切にするべきである。

 第二に、季節の行事を楽しむということが挙げられる。近年は少なくなってきたが、それでもなお様々な行事が残っている。例えば、春には全国各地でお花見が行われる。秋には山形などの東北地方で芋煮会が開かれる。このような行事によって季節を感じ取ることができる。私が8年ほど前に名古屋に住んでいた時、通っていた小学校が夏祭りを開催した。屋台を作り、一般に開放された状態の校庭でおみこしを担いだのはいまだ忘れていない。また、上級生たちによる松明回しの光景は当時とても興味深く感じられたものだ。この夏祭りのような行事に積極的に参加していくことにより季節ごとの楽しみを見つけられたり、その季節であることを改めて感じることができたりする。

 しかし、季節を大切にするよりも、同じような、一定の生活をするほうが安心であると感じる時もある。特に、春や秋の気温の変化が激しい時節に風邪をひいた場合だ。そのような場合には、変化が鬱陶しく感じられてしまう。しかし、「同じ川に二度入ることはできない」という古代ギリシアの哲学者ヘラクレイトスの言葉がある。川の水が常に流れ続けているように、世の中の物事は人が関わっていようとなかろうと常に変化し続けている。季節も同じであり、二度と同じ状況下の季節は巡ってこない。だからこそ、変化を避けるのではなく、その時にしか味わうことのできない季節に目を向けながら日々を送っていきたい。