季節からの学び
中3 すみひな(sumihina)
2026年10月1日
「ピリリリリリ」と朝の目覚ましが鳴った。北海道ではこの季節、朝早く起きると、足先から顔まで凍てつくような寒さが張り付く。家にはエアコンがないので、私はいつも裏地のついたスリッパをはいて、厚着をしてから朝の支度をする。最近、この時間が一番季節を感じられるという実感が湧くということに気づいた。家族も誰も起きていない静まり返った中で、雨の音を聴いたり、朝日で染まった空を眺めたりと、それぞれの瞬間を堪能できるのだ。季節の移ろいはカレンダーの上だけで変わっているものではないのだと改めて思う。普段なら気にも留めないような音、光は意識しなければ感じられないものだろう。私は、このような季節感がある暮らしを続けていきたい。
第一の方法は、多くの有名な著書を読み、感性を育てることだ。宮澤賢治の「やまなし」には、十二月の編に『波はいよいよ青白い焔をゆらゆらとあげました、それはまた金剛石の粉を吐いているようでした』という一文がある。冬の水の氷のような冷たさが伝わってくるようで、とても面白い、不思議な表現だ。自然の中で生きてきた文学は、現代の多くの視点を与えてくれるだけでなく、私たちの五感に対しても影響を与えるだろう。一言で片づけてしまうことも、文学を通して見ることで、色や鮮やかさ、温度までを想像できるようになるのではないだろうか。 また、そのように物事を細かく感じ取る力が身につけば、文学の中だけでなく、道を歩いている時でも、自然の美しさに気づけるようになると思う。
第二の方法は、学校のような教育現場でも自然に触れ合える機会を増やしていくことだ。イギリスの自然科学者、チャールズ・ダーウィンは22歳の時に5年間に及ぶ南米、ガラパゴス諸島、ニュージーランドなどをめぐった世界一周の航海を体験した。過酷な調査の成果は、後の医療や農業の開発にも役立つような「進化論」を唱える根拠になったと言える。学校では、教室で知識として季節を教えていたり、人工的に整えられた学習の場でのみ自然との触れあいを行ったりしている。が、そうではなく実際に自分の感覚として覚えることの方がダーウィンの航海のように、より大きな学びを得られるだろう。
確かに、科学は人間の生活をより快適にした。気候変動の影響で気温が上昇している地域も世界に目を向ければたくさんある。生きていくのに厳しい環境を、技術を使って生活しやすくすることはとてもいい活用方法だ。しかし、日本は昔から厳しい気象と、長い間上手く折り合いをつけてきた国である。私たち日本人は、むやみに自然を改変せず、趣深い季節を楽しめる生活を送るべきだろう。学校でもエアコンの装備が整い、季節に関係なく食べ物が食べられるようになった今、季節を感じることのできる感性は日常をより楽しくしてくれるものに違いない。私も目覚ましではなく、鳥の鳴き声で目を覚ませるようになりたいものだ。(笑)