すみひなちゃん、こんにちは。一気に寒くなっていくこの時期の朝、しみじみとその朝の時間に季節の変化を感じ取っていることに気づきました。カレンダーよりも正確かもしれません。季節感を大事にしたいですね。四季に恵まれ(めぐまれ)、季節の移ろいに俳句などの文学を楽しんできた日本は、近代化とともに便利になり、そのため私たちはふだん季節には無頓着(むとんじゃく)に過ごしています。
 第一に、本を読むことで感性を育てることですね。宮沢(みやざわ)賢治(けんじ)の美しい描写(びょうしゃ)に川の水の冷え冷えとした温度を感じたのですね。「寒かった」:「冷たい」ではなく、見えるもの聞こえるもので描写(びょうしゃ)されるためにありありと伝わってきます。「春は曙。やうやう白くなりゆく、山際すこしあかりて、紫(むらさき)だちたる雲の細くたなびきたる。夏は夜。月の頃(ころ)はさらなり、闇(やみ)もなほ、螢飛びちがひたる。雨など降るも、をかし。」「枕草子(まくらのそうし)」の冒頭(ぼうとう)でわかるように、ささやかな変化に日本人は季節や美しさやおどろきを感じたのです。
 第二には、自然と触れ合う(ふれあう)ことができる環境(かんきょう)をつくることですね。たしかに、私たちが普段(ふだん)ふれあう自然は脅威(きょうい)の取り除かれたもので、生の自然ではありません。ダーウィンはまさに荒波(あらなみ)を乗り越え(のりこえ)て見聞をひろめた結果成果を見出しました。
 便利さに感けることなく、自然にしたがった生活感を持つことは、人間による自然破壊(はかい)の歯止めにもなります。自然の変化は、また人生のようでもありますね。

<<え2005/192jみ>>



すみひなさんの作文は、季節の移ろいや自然の美しさを自分の生活の中でしっかり感じ取っている点がとても素晴らしいです。
朝の寒さや静けさ、雨音や朝日の描写(びょうしゃ)が具体的で、読んでいるこちらもその場の空気を感じられました。
また、宮沢(みやざわ)賢治(けんじ)の文学作品を引用しながら、文学が感性を豊かにすることを説明している部分は説得力があります。
文学を通じて五感を研ぎ澄ます(とぎすます)という視点がよく書けています。
さらに、ダーウィンの世界一周の航海を例に挙げて、実際に自然に触れる(ふれる)ことの重要性を述べている点も、具体的でわかりやすいです。
自然との直接的な関わりが学びを深めるという意見がよく伝わってきました。
最後に、日本の季節感を大切にする生き方への思いが込め(こめ)られており、自分の生活に結びつけた意見がしっかりと書けています。
全体として、感性や自然への愛着が伝わる温かい文章で、すみひなさんの思いがよく表現されています。

【項目(こうもく)評価】
文学の引用がよく書けています。
方法がよく書けています。
生き方の主題がよく書けています。
体験実例がよく書けています。

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1222字/1000字
思考点:67点
知識点:93点
表現点:97点
経験点:100点
総合点:85点
均衡(きんこう)点:-3点

 


■思考語彙 16種 21個 (種類率76%) 67点
 確か, 第,。しかし,せざる,だと,だろう,つけば,と思う,と言える,ないので,なければ,五感に対して,向ければ,改めて思う,起きると,送るべき,

■知識語彙 80種 105個 (種類率76%) 93点
一周,一文,一番,一言,上昇,不思議,世界,五感,人工,人間,体験,医療,十二月,南米,厚着,地域,堪能,変動,季節,学校,学習,実感,宮澤,家族,年間,影響,快適,想像,意識,感性,感覚,成果,技術,支度,改変,教室,教育,文学,方法,日常,日本,日本人,時間,普段,最近,有名,朝日,根拠,機会,気候,気温,気象,活用,海道,温度,物事,現代,現場,環境,生活,瞬間,知識,科学,自分,自然,航海,著書,表現,装備,裏地,視点,調査,諸島,賢治,農業,進化,過酷,金剛石,開発,関係,

■表現語彙 152種 218個 (種類率70%) 97点
 確か,こと,さ,それ,それぞれ,たくさん,たち,むやみ,もの,よう,イギリス,エアコン,カレンダー,ガラパゴス,スリッパ,ダーウィン,チャールズ,ニュージーランド,一,一周,一文,一番,一言,上,上昇,不思議,世界,中,二,五感,人工,人間,今,体験,先,光,冬,力,医療,十二月,南米,厚着,国,地域,堪能,場,変動,多く,季節,学び,学校,学習,実感,宮澤,家,家族,年間,影響,後,快適,想像,意識,感,感性,感覚,成果,技術,折り合い,支度,改変,教室,教育,文学,方,方法,日常,日本,日本人,昔,時,時間,普段,暮らし,最近,有名,朝,朝日,根拠,機会,歳,気,気候,気温,気象,水,氷,波,活用,海道,温度,焔,物事,現代,現場,環境,生活,的,目,目覚まし,瞬間,知識,私,科学,移ろい,空,笑,粉,編,者,自分,自然,航海,色,著書,表現,装備,裏地,視点,誰,調査,論,諸島,賢治,趣,足,身,農業,進化,過酷,道,違い,金剛石,開発,間,関係,雨,音,顔,食べ物,鮮やか,鳥,鳴き声,

■経験語彙 54種 67個 (種類率81%) 100点
あげる,くれる,しまう,つく,つける,づける,できる,と思う,と言える,はく,めぐる,やむ,られる,与える,伝わる,使う,凍てつく,及ぶ,吐く,向ける,唱える,増やす,変わる,張り付く,役立つ,得る,感じる,感じ取る,改めて思う,教える,整う,整える,染まる,楽しめる,歩く,気づく,湧く,片づける,生きる,留める,眺める,続ける,聴く,育てる,行う,覚える,覚ませる,触れあう,触れ合える,読む,起きる,送る,静まり返る,食べる,

■総合点 85点

■均衡点 -3点
 

季節からの学び
   中3 すみひな(sumihina)  2026年10月1日

 「ピリリリリリ」と朝の目覚ましが鳴った。北海道ではこの季節、朝早く起きると、足先から顔まで凍てつくような寒さが張り付く。家にはエアコンがないので、私はいつも裏地のついたスリッパをはいて、厚着をしてから朝の支度をする。最近、この時間が一番季節を感じられるという実感が湧くということに気づいた。家族も誰も起きていない静まり返った中で、雨の音を聴いたり、朝日で染まった空を眺めたりと、それぞれの瞬間を堪能できるのだ。季節の移ろいはカレンダーの上だけで変わっているものではないのだと改めて思う。普段なら気にも留めないような音、光は意識しなければ感じられないものだろう。私は、このような季節感がある暮らしを続けていきたい。

 第一の方法は、多くの有名な著書を読み、感性を育てることだ。宮澤賢治の「やまなし」には、十二月の編に『波はいよいよ青白い焔をゆらゆらとあげました、それはまた金剛石の粉を吐いているようでした』という一文がある。冬の水の氷のような冷たさが伝わってくるようで、とても面白い、不思議な表現だ。自然の中で生きてきた文学は、現代の多くの視点を与えてくれるだけでなく、私たちの五感に対しても影響を与えるだろう。一言で片づけてしまうことも、文学を通して見ることで、色や鮮やかさ、温度までを想像できるようになるのではないだろうか。 また、そのように物事を細かく感じ取る力が身につけば、文学の中だけでなく、道を歩いている時でも、自然の美しさに気づけるようになると思う。

 第二の方法は、学校のような教育現場でも自然に触れ合える機会を増やしていくことだ。イギリスの自然科学者、チャールズ・ダーウィンは22歳の時に5年間に及ぶ南米、ガラパゴス諸島、ニュージーランドなどをめぐった世界一周の航海を体験した。過酷な調査の成果は、後の医療や農業の開発にも役立つような「進化論」を唱える根拠になったと言える。学校では、教室で知識として季節を教えていたり、人工的に整えられた学習の場でのみ自然との触れあいを行ったりしている。が、そうではなく実際に自分の感覚として覚えることの方がダーウィンの航海のように、より大きな学びを得られるだろう。

 確かに、科学は人間の生活をより快適にした。気候変動の影響で気温が上昇している地域も世界に目を向ければたくさんある。生きていくのに厳しい環境を、技術を使って生活しやすくすることはとてもいい活用方法だ。しかし、日本は昔から厳しい気象と、長い間上手く折り合いをつけてきた国である。私たち日本人は、むやみに自然を改変せず、趣深い季節を楽しめる生活を送るべきだろう。学校でもエアコンの装備が整い、季節に関係なく食べ物が食べられるようになった今、季節を感じることのできる感性は日常をより楽しくしてくれるものに違いない。私も目覚ましではなく、鳥の鳴き声で目を覚ませるようになりたいものだ。(笑)