日本を知り、世界を知る(9.3週 清書)

   中3 あかるら(akarura)  2026年9月4日

 味のある巧妙な日本の植物の名称が大変な勢いで外来語に置き換えられている。この背景にある絶えず新奇さを求める日本人の姿は仕方のないものであるが、日本の魅力にも目を向けるべきではないだろうか。私は日本的な良いものを見つめ直す生き方をしたい。

その方法として第一に、「日本」を知ることだ。なぜなら、自国の文化やそれを作り上げてきた歴史を知ることでこそ理解を深めることができ、良さを実感できると思うからだ。近年、外国人に対するインタビュー特集を目にする機会が増えたと感じる。そこに映るのは、日本でも広く知られていないような文化や歴史、そしてマナーに関するその魅力を述べる姿だ。先日目にしたウェブサイトには日本で生活する外国人について記されていた。展示会に訪れたことをきっかけに、刀鍛冶職人となったその外国人の話からは、日本刀に対する豊富な知識や愛情と同時に、日本の魅力を理解しているという印象を、言い換えれば外国人として刀鍛冶を継承していく強い覚悟を感じさせた。日本に対する海外の視線は熱いが、もし私が好奇心に溢れた様々な質問を受けたとして、十分に答えることができるだろうか。元より海外への思いや憧れが強い私達日本人であるが、まずは自国の文化を知り、理解することが他国の魅力を尊重できる一歩になるのではないか。それこそが、本来の国際交流と言えるだろう。

 第二に、豊かな感性を育むことだ。日本は現代にいたるまで豊かな自然やおもてなしの心、優れた文学作品によって海外からの注目を浴びているが、良さを理解するには、その情緒をくみ取り味わうことのできる感性が欠かせない。例えば学校でも学ぶ優れた文学作品において百人一首が挙げられる。百人の優れた短歌は様々なテーマで集められているが、その共通点は豊かな表現技法にあると考える。現代の私達は意味通りの言葉を相手に伝えることによって生活している。作文を書いているときこそ、レトリックに着目するが、友人との会話の際には様々な表現技法を用いることなどほとんどないだろう。しかし百人一首において、あえて直接説明しないことに「美」を見出し、細かな心を少ない字数に込めるその表現法は感動的だ。この表現を、回りくどい、ただ暗記するだけのものとしてのみ接していれば、そこに日本の良さを感じることはない。味わい、過去に思いを馳せようとする姿勢が、相手を想い、気遣うという、日本の魅力に気が付く第一歩となるのではないか。

これだけ世界を近くに感じることのできる現代において、確かに、海外の文化を取り入れ、変化することは必要だ。その中であえて「日本」の良さを理解する意味はどこにあるのだろうか。「国際人とは、自国の文化と歴史に誇りと深い理解を持ち、同時に他国の文化を尊重できる人のことである。」という言葉がある。グローバル化の時代において、自国の理解はアイデンティティの確立であり、それは世界の中の日本としての独自の視点から世界を舞台に活躍することに繋がるのではないか。だからこそ、これからも日本の魅力を見つめ直す生き方をしたいと、私は考える。