【まえ先生からのひとこと♪】
「喧嘩は必要なのか」というテーマを、自分の海外での友達との経験と社会的なデータの両方から考えているところが、とても印象的だよ。特に、実際の喧嘩をきっかけに友達との関係が変化していった経験が、作文全体の軸(じく)になっているね。「喧嘩=悪いもの」と決めつけず、そこから本音や信頼(しんらい)について考えを広げているのも、里琴(こと)ちゃんらしい視点だね!

【特に優れていた点】
・サウジアラビア人とドイツ人の友達との具体的な出来事がとても詳しく(くわしく)、喧嘩の前後で人間関係がどう変わったのかがよく伝わってくるね。
・「雨降って地固まる」ということわざを、自分自身の体験と結びつけて考え直しているところがいいね。最後の文化交流の場面までつながることで、経験から得た気づきが深くなっているよ。
・第二の理由では、自分の体験だけでなく調査結果を使って考えを広げており、「親子だけでなく友達にも当てはまる」というところまで発展させているのが素晴らしいね。

【さらなるレベルアップを目指して】
・意見文では、是非(ぜひ)の主題を明確に。「私はけんかは良いと思う」と言い切り、その立場を崩さ(くずさ)ず展開、最終段落にも再度「けんかは良い」という立場を明確にして結ぼう。
・「喧嘩を仲良くなる道具として使う」とは、具体的にはどのような喧嘩なのかをもう少し考えてみると、主張がさらに明確になりそう。

――海外での実体験を出発点にして、日本と外国の価値観の違い(ちがい)、ことわざ、調査データ、そして自分自身の未来の行動へと考えを広げているのが、この作文の大きな魅力(みりょく)だね。特に、単に「外国のほうがよい」とするのではなく、自分の経験から「喧嘩には人との関係を深める面もある」と考えているところに、里琴(こと)ちゃん自身の意見がしっかり表れているよ。
<<え2008/152み>>
 


■思考語彙 18種 23個 (種類率78%) 72点
 確か, 第,、言える,。しかし,。つまり,。例えば,これこそ,だろう,と思う,と考える,と言える,なければ,の考える,は思う,みると,を考える,考えるから,言い換えると,

■知識語彙 39種 84個 (種類率46%) 64点
中国,中高生,主食,以外,体験,信頼,利点,友情,友達,喧嘩,回答,姿勢,学校,対象,将来,年度,彼女,必要,意味,意識,文化,日本,本当,本音,根底,毎日,率直,理由,生命,素直,紹介,経験,見解,親子,調査,道具,適当,関係,高校生,

■表現語彙 85種 207個 (種類率41%) 67点
 確か,おにぎり,お互い,こと,ことわざ,これ,さ,それぞれ,たち,とき,ところ,もの,よう,アラブ,ウィルス,ケース,コロナ,サウジアラビア,ソニー,テロリスト,ドイツ,一,世の中,中国,中高生,主食,二,人,以外,仲,体験,信頼,別れ,利点,割,友情,友達,喧嘩,回答,国,地,外,多く,姿勢,学校,対象,将来,年,年度,彼女,必要,意味,意識,文化,日,日本,時,本当,本音,根底,様々,機,次,毎日,率直,理由,生命,私,素直,紹介,経験,見解,親,親子,話し合い,調査,身,道具,適当,関係,雨,高校生,鬼ごっこ,%,.,

■経験語彙 46種 61個 (種類率75%) 88点
、言える,おる,かえる,たつ,できる,とらえる,と思う,と考える,と言える,にらみ合う,のぼる,の考える,はやる,は思う,ふれる,もつ,ゆく,れる,を考える,伝える,住む,使いこなせる,出し合う,分かる,叫ぶ,合う,向かう,固まる,始める,得る,思い描く,思い返す,恐れる,感じる,流れる,深まる,知る,答える,築く,続ける,行ける,言い換える,話す,走り回る,通す,降る,

■総合点 73点

■均衡点 1点
 

けんか
   中1 あさりこ(asariko)  2026年10月1日

    国で人を判断することはできない。決まり文句のようになっているこの言葉だが否定はできない。しかし国によって一定の価値観の傾向はあると私は考える。それは喧嘩に対する価値観に関しても言えることだ。空気を読むことが重視される社会だからだろうか。日本人は喧嘩を重くとらえすぎる傾向にあると感じる。翻って外国人はどうだろうか。外国人と聞いてふと思い浮かぶのは私が北京で出会ったサウジアラビア人の友達だ。サウジアラビア人の喧嘩に対する姿勢を考えてみると、喧嘩を重いものではなく、仲良くなる道具としてとらえているように思い返される。彼女の考えるように喧嘩をすることによる利点もある。だとすれば喧嘩は必要なことだと言えるだろう。

     第一の理由は、喧嘩をすることで仲が深まると考えるからだ。ことわざに言い換えると「雨降って地固まる」が適当だろう。私はこれを身をもって体験した。私が中国に住み始めてから一年がたっており、様々な国の友達ができていた。その日はサウジアラビア人の友達とドイツ人の友達と鬼ごっこをしていた。すると突然、ドイツ人の友達がサウジアラビア人の友達に向かって「テロリスト!」と叫んだ。二人はしばらくにらみ合いながら喧嘩を続けていた。次の日、私たちは話し合いをした。それぞれの良くなかったところなどを出し合った。この時を機に、私たちは思ったことを素直に、そして率直に伝えることができるようになり、お互いを信頼し合うことができるようになった。私たちの仲はどんどん深まっていった。コロナウィルスがはやり、学校へ行けないときは毎日外で共に走り回り、雨の日はお互いの文化を紹介し合っていた。例えば私はおにぎりを、サウジアラビア人の友達はアラブの主食、カプサを、ドイツ人の友達はシュトーレンを紹介した。お互いの文化の奥深さ、そしてその根底に流れる優しさにふれた。私は思った。これこそが「雨降って地固まる」ということの意味なのではないかと。

     第二の理由は、喧嘩をすることで、お互いの本音を話し、信頼することができるようになると考えるからだ。2025年度のベネッセ㈱が高校生753人を対象にした調査において、約7割の高校生が親との喧嘩を経験したと回答している。また、ソニー生命「中高生が思い描く将来についての意識調査2025」において、「親を信頼している」と答えた高校生は72.6%にのぼった。つまりほとんどの高校生が親との喧嘩を経験したことがあり、また、親を信頼しているのだ。喧嘩はするが、親のことを信頼している人が多くいることが分かる。高校生たちは親との喧嘩を通し、本音を話し、信頼関係を築いてゆくのだ。これは親子関係でのみ、言えることではないと思う。友達との関係においても同じであり、私のサウジアラビア人やドイツ人のように喧嘩をすることで信頼することができるようになり、仲が深まるというようなことも大いにあり得るのだ。

    確かに世の中には喧嘩をすることで仲がかえって良くなるというケースばかりではない。しかし喧嘩別れを恐れ、喧嘩をしなければ本当の友情や信頼関係は築くことができないように感じる。日本以外の喧嘩に対する見解を知っている私は将来、喧嘩を重いものとしてとらえるだけでなく、仲良くなる道具としてきちんと使いこなせる人になりたい。