あえたきさん、今回の作文は、戦後の日本の科学技術の発展と他者への貢献(こうけん)意識の乏し(まずし)さという社会問題をしっかりと捉え(とらえ)、原因を二つに分けて具体的に説明している点がとてもよくできています。
特に、物事を自分ごととして捉え(とらえ)られない国民性や、ボランティア意識の低さ、思いやりの心の持続性の低さという原因を、身近な例やニュースの報道の仕方などを交えて詳しく(くわしく)述べているため、説得力があります。
また、「幸福とは、己のみの利益にだけ存在するのではなく、他者の利益にも潜ん(ひそん)でいるものである。」という名言を引用し、他者への貢献(こうけん)が自分の幸福にもつながるという視点を示したことは、文章のまとめとして非常に効果的でした。
さらに、自分自身の意志として「積極的に困っている人を助ける」ことから始めたいという具体的な行動目標を述べている点も、読者に共感を呼びます。
全体を通して、社会問題の主題が明確であり、原因の分析(ぶんせき)や名言の引用、体験に基づく意見表明がバランスよく配置されているため、読み手に伝わりやすい文章になっています。

項目(こうもく)評価
社会問題の主題がよく書けています。
原因がよく書けています。
体験実例がよく書けています。
◎名言がよく書けています。
書き出しの結びがよく書けています。
 

森リン評価 他者のために nngu 09月4週 あえたき
字数/基準字数:
1402字/1000字
思考点:95点
知識点:76点
表現点:79点
経験点:67点
総合点:79点
均衡点:0点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算:
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:0点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙27種41個66%95点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙56種101個55%76点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙112種218個51%79点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙32種50個64%67点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1402字
 95点
 76点
 79点
 67点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 27種 41個 (種類率66%) 95点
n確か,n第,、つまり,。しかし,。一方,あるかも,あれば,いるから,いると,いるはず,からこそ,しよう,だろう,と思う,ないから,に思う,のため,はきっと,みると,もてば,を考える,他者ため,動こう,知るべき,見れば,起これば,除けば,

■知識語彙 56種 101個 (種類率55%) 76点
一方,一時,世界,並行,人事,仕方,他人,他者,傾向,先日,内側,利益,区別,原因,参加,名言,周囲,問題,国民,土石流,報道,外側,大変,存在,幸福,意識,戦争,持続,指数,新聞,日本,日本人,機関,温度,災害,物事,状態,現代,生活,発達,目先,社会,積極,管理,自分,自国,自然,話題,貢献,身内,身近,週間,適切,長期,関係,関心,

■表現語彙 112種 218個 (種類率51%) 79点
n確か,〇,いるはず,かわいそう,こと,これ,ごと,さ,それ,たち,ところ,どこ,のため,もの,よう,イスラエル,ウクライナ,カ国,ニュース,ネパール,パレスチナ,ボランティア,ワースト,一,一つ,一方,一時,世界,並行,中,二,人,人事,人助け,仕方,他人,他者,他者ため,位,何,傾向,先日,内,内側,利益,化,区別,十,原因,参加,名言,周囲,問題,四,国,国民,土石流,報道,外,外側,多く,大々的,大変,存在,家,己,幸福,心,思いやり,性,意識,戦争,手,持続,指数,新聞,方,日本,日本人,時,機関,気持ち,気落ち,温度,災害,物事,状態,現代,生活,疎か,発達,百,的,目先,社会,私,積極,管理,考え,自分,自国,自然,話題,貢献,身内,身近,週間,適切,長期,関係,関心,際,

■経験語彙 32種 50個 (種類率64%) 67点
がる,しまう,しれる,つながる,と思う,なす,に思う,もつ,られる,れる,を考える,助ける,動く,囚われる,困る,報じる,始める,差し伸べる,感じる,持つ,挙げる,捉える,残る,潜む,現れる,盛り上がる,知る,移り変わる,薄れる,起こる,追いかける,除く,

■総合点 79点

■均衡点 0点
 

他者のために
   高2 あえたき(aetaki)  2026年9月4日

 戦後、日本は戦勝国からの援助や、朝鮮戦争、ベトナム戦争の特需により復興し、その科学技術もそれに応えるように発展してきた。しかし、その科学技術は自国に向けられることが多い。現在でも他者のために貢献しようという意識が発達していないのは問題である。

第一の原因として、物事を自分ごとのように捉えられない国民性にある。わたしたち日本人は今、いつでも好きなものが買え、好きなものが食べられ、衣食住に困らない、そんな生活をしている人が多いだろう。一方、ニュースや新聞を除けば、長期化するウクライナ戦争や、ことが並行状態にあるイスラエルとパレスチナの戦争、また、つい先日起こったネパールの土石流のことなどが報じられている。しかし、そのニュースや新聞を見て、「大変だなぁ」、「かわいそうに」などと思う一方で、どこか他人事のように感じてしまう自分がいる。それはきっと日本にいる自分が適切な温度管理がなされている家で、ダラダラとしながらそのニュースを見て、自分にそれが起こったらどうかということを考えられていないからだろう。私のように、自国がなんてことないから自分ごとに捉えられない、というような人は多くいるはずだ。どこか他人事に思っているからこそ、「他者のために動こう」ということを考えづらいのだと思う。このように、物事を自分ごとに捉えられない国民性は問題の原因の一つだろう。

第二の原因として社会のボランティア意識の低さと、思いやりの心の持続性の低さが挙げられる。日本人は内と外を区別したがる傾向にあるように思う。内は自分の中のいい人や身内、外は他人である。内側の人にはとても優しく、困ったことがあれば手を差し伸べるが、外側には無関心で手を差し伸べることが少ないのである。「世界人助け指数二〇二四」というのを見てみると、百四十二カ国中、百四十一位、つまりワースト二位である。そうした社会へのボランティアへの参加の意識の低さが現れているだろう。また、ニュースや新聞を見れば世界の災害や日本における災害が報道されていることがある。もともと日本は自然災害の多い国である、そういったことへの思いやりは持っているはずだ。しかし、その気持ちはその災害などが起こった際に一時的に盛り上がるだけで、あまり持続することはない。これは、報道機関による報道の仕方が大きく関係してくるだろう。災害や戦争が起これば、ニュースなどが大々的に報じる一方、一週間ももてば長い方だろう、次々とニュースの話題が移り変わり、その時に感じていた気落ちも薄れていく。こうしたボランティア意識の低さや、思いやりの心の持続性の低さが問題の原因の一つになっているだろう。

確かに、他者の利益ばかりを考えて自分のことが疎かになってしまっては良くない。しかし「幸福とは、己のみの利益にだけ存在するのではなく、他者の利益にも潜んでいるものである。」という名言のように、自分の利益のみが幸福であるという考えに囚われるのではなく、他者が幸福であることもまた、自分の幸福につながることを私たちは知るべきである。目先の幸福ばかりを追いかけていると、いつの間にか自分の周囲のには何も残っていない、なんてことがあるかもしれない。このように、現代の他者ために貢献しようという意識が発達していのは問題である。私も積極的に困っている人を助けるなど身近なところから始めたい。