小さな幸福から

   高1 あおてね(aotene)  2026年10月1日

  最近の自分の様子を振り返ると幸福だったことはないのではないかと思った。自分が本当に幸福だなと思ったのは中学一年生の頃卓球の試合でベスト四に入りメダルをもらったことぐらいだ。しかし大きな成功を収めなくても実はちょっとしたことで幸せと感じているのではないかと思う。友達に褒められて嬉しかったことや会話をしてて楽しいなと思った小さな瞬間でも私は幸福を感じているはずだ。私たちは、幸福になろうとするのではなく、今の状況を幸福だと感じようとするべきだと思う。

第一の方法は、成功を武器にすること。成功体験があると次の挑戦にもつながりやすい。しかし、その第一歩の成功を作り上げることが意外と辛いことがある。成功するまでは膨大な努力と長時間に耐えることが必要だ。十月に入ってノーベル賞が発表されたがノーベル賞をとった人の中に一ヶ月だけ努力して得た成果でノーベル賞を受賞する人はいないだろう。少なくとも十数年は努力し続けないといけない。ノーベル賞など大きな賞を取る必要はないが、何か小さいことでもいいのでそれを自分の成功体験として次に繋げるものになるといい。例えば授業中先生に指名されても、はっきりとした声でみんなの前で発表することができたなどだ。当たり前に思えるかもしれないが昔の自分は小さい声でしか発表できないとしたら自分にとっては大事な成功体験になる。成功体験を一つでも多く持っている人は強いのだ。

 第二の方法は、回りとは比べず過去の自分と比べること。人間は過去の自分と比べるより誰かと比べることの方に意識しがちだ。それは受験や学歴社会などが影響を与えているのではないか。受験は過去の自分とよりは周りと比べて競争するものである。むしろ過去の自分は関係ない。受験当日良い成績を出せば受験に勝つことができるからだ。しかし周りと比べると自分がより成長できるかと言われるとそういう訳でもない。例えば、第二次世界大戦後の日本は、戦争によって大きな被害を受けた。しかし、他国と比べて「まだ豊かではない」と考えるのではなく、戦後の焼け野原だった時代からの復興に目を向けることを意識した。その後、生活は少しずつ豊かになっていった。このことから、周りと比べて自分がどれだけ豊かかを考えるのではなく、過去の自分と比べてどれだけ成長したかを見ることが大切だと分かる。そのため、今あるものに目を向けることで、現在の状況を幸福だと感じられる。

 確かに、無理に幸福を感じるのは良くない。辛い時や疲れた時は正直に自分の気持ちを出した方がスッキリする場合もある。しかし、幸福とは心が満ち足りていて、楽しく幸せな状態だけでなく自分自身をより良いものに成長させる大切な材料の一つでもある。人間は大きな成功や体験を好みそれを得た時に強く幸福を感じる。しかし実は毎日気づいていないところで小さな幸福を感じているかもしれない。ちりが積もれば山脈になるように小さなことこそ大事にして大きな幸福を掴み取っていきたい。