正直は一生の宝

   小5 はるまき(akoruka)  2026年10月2日

   「忘れました」と言う時、言い訳が先に口をついて出てくることがある。だが、「忘れました。すみません。」という責任感から出た言葉だけが、相手の心をほぐす力がある。このように大事な、しかも言葉としてみればほんの簡単な一言は、自己否定の言葉だから言いにくい。しかしこれは、自分自身を否定するのではなく、間違っていた部分、足りなかった部分を自分から認める事であり、そうする事で、私達は明るくなり、強くなる。私がこの長文を読んで一番印象に残った事は、言いにくい言葉を言い訳から始めると、何の効き目もないという事だ。確かに、自分の過ちをはっきり認めているという事を示さないと、相手は到底許してくれないだろう。

 これは、宿題を忘れた事を伝えるという場面でも当てはまる。前に私が宿題を忘れてしまった時、一瞬「言ったら怒られるかも」という心配が頭をよぎった。だが、言わないと余計に怒られるだろう。なぜかと言うと、自分の過ちを認めないで、先生に怒られる事だけを恐れたと思われるからだ。そして、

「すみません、宿題をやり忘れてしまったので、明日絶対持ってきます。」

と先生の目を見てきっぱり言い、許してもらえた。正直に伝えられて、まるで曇り空がぱぁっと晴れたような気持ちになった。だが一方である女の子は、

「習い事が忙しくて宿題ができませんでした。」

という言葉が先に出てしまっている。もし私が先生で、このような言い訳をされたら、「習い事よりも優先すべきは学校の宿題です」と言いたくなってしまうと思う。しかもその女の子は、その後もほぼ毎日宿題を忘れている。きっと、自分の欠点を認めていないから、もう宿題は忘れないという決意ができていないのだと思う。

 正直に自分の過ちを認めると、その後に大きな成功となって返ってくる。その例として、日本の大企業、「ホンダ」の創業者の本田宗一郎さんの話がある。本田さんは子どもの時、成績表の結果がとても悪かったそうだ。そして、親に怒られる事を恐れ、なんと自転車のペダルのゴムで親のハンコを偽造したのである。この作戦は見事に成功し、友達にもハンコ作りを頼まれた。だが本田さんは、ハンコは文字が反転するという事に気付かず、「本田」のような左右対称ではない友達の名字のハンコはまんまとバレてしまった。そして本田さんは正直に父に謝り、許してもらえたのである。この出来事は後に、ホンダの失敗を隠さない文化へと発展していった。

 このような事から、正直は一生の宝ということわざのように、自分の過ちをしっかり認め、言いにくい事もきっぱりと伝えると、最後には良い結果が返ってくるという事がわかった。また、謝られたり何かを伝えられた人も、その事を受け入れてあげられるような柔軟な心を持つ事が大切だと知った。こんな人が増えていくと、新しい考えが増えると共に、あたたかく優しい社会が形成されていくと思う。だから私は、自分の欠点や足りなかった部分を改めて、色々な考え方ができる、やわらかい頭の人になっていきたい。