知識と納得
中1 あえさた(aesata)
2026年10月2日
子供は「ふしぎ」と思うことに対して、自分なりの説明を考え、納得することがある。自然科学は、人間の内的世界をかかわらせずに現象を説明することで、正確な知識を生み出してきた。しかし、神話をまったく放棄すると、自分の心の中のことや、自分と世界とのかかわりが無視されたことになる。僕は、知識として理解するだけでなく、実際に自分で確かめ、心から納得することが大切だと考える。
そう考える理由は二つある。第一の理由は、実際に自分で確かめることで、知識を得るだけでは分からないことに気づけるからである。例えば、僕は国語の授業で、鉛筆はなぜ六角形なのかという疑問を立てた。最初は、鉛筆が六角形なのは、ただ持ちやすくするためだと思っていた。しかし、鉛筆を机の上に置いてみると、丸い鉛筆と違って転がりにくいことに気づいた。また、三本の指で持つときにも、六角形の面や角が指を支えていることが分かった。このように、ただ鉛筆の形の理由を知識として覚えるだけでなく、実際に鉛筆を手に取って確かめることで、その形に工夫があることをより深く理解できた。この経験から、自分で確かめることは、新しい発見を生み、物事への理解を深めることにつながるのだ。
第二の理由は、ふしぎに思う気持ちが、知りたいという意欲を生み出し、世界をより豊かにしてくれるからである。博報堂教育財団こども研究所が2026年に行った調査では、本を読むことが好きな子供の39.2%が、その理由として「新しいことを知ることができる」と回答した。この結果から、新しい知識を得ることが、読書の楽しさの一つになっていると分かる。例えば、本で知らなかった生き物の生態や外国の文化について知ると、「なぜこのような特徴があるのだろう」「ほかの国ではどのように生活しているのだろう」と、さらに疑問が生まれることがある。このように、ふしぎに思う気持ちを持つことで、知りたいことが増え、身の回りの世界をより深く、豊かに理解できるということにつながるのである。
確かに、正確な知識を身につけることは大切であり、自分が納得できる説明だけで、すべての現象を正しく理解できるわけではない。しかし、知識を覚えることだけを重視し、自分の疑問や気持ちを無視してしまうのもよくない。「百聞は一見に如かず」ということわざがあるように、実際に自分で確かめることによって、知識を得るだけでは分からないことにも気づくことができる。だからこそ、僕はこれから、身の回りのことに疑問を持ち、正しい知識を学ぶとともに、自分の心でも納得できるまで考えることを大切にしていきたい。そして、疑問に思ったことをそのままにせず、本や資料で調べたり、実際に観察したりして、自分なりの答えを見つけていきたい。そうすることで、今まで当たり前だと思っていたことにも新たな発見が生まれ、身の回りの世界をより深く理解できるようになると考える。