【まえ先生からのひとこと♪】
スキーとの出会いから始まり、ドイツと日本のスキー場を比較しながら、スキー人口の減少という社会的な課題へと視野を広げているところがすばらしい! 特に印象的なのは、単にスキーの魅力を語るだけでなく、地域経済とのつながりにまで目を向けていること。自分の好きなことを入り口に、社会全体の問題を考える姿勢に、真央ちゃんの知的な探究心が表れているよ。
【特に優れていた点】
・「片栗粉のようにきめ細かく」「キュッキュッと音が鳴った」など、初めてのスキー体験を具体的に表現できているね。冒頭の氷の粒が太陽光を反射する情景も美しく、読者を一気に雪山へと引き込む力があるよ。
・ドイツと日本のスキー場を実際に訪れた経験を比較し、施設や賑わいの違いから日本のスキー人口減少へと考察を深めている点が秀逸。自分の経験を社会的な視点につなげる構成力がすばらしい。
・少子化や費用負担など、スキー人口が減少する背景を挙げたうえで、子どもがスキーに出会う機会を増やすという提案に結びつけているよ。スキー場を地域経済を支える観光資源として捉えている点にも、広い視野が感じられるね。
【さらなるレベルアップを目指して】
・ドイツと日本のスキー場の違いを具体的に示せているからこそ、その違いが生まれた背景にも踏み込めると、論考がさらに深まるよ。学校行事や地域の教室がどのようにスキーとの出会いを支えているのか、日本との違いを考えてみよう。
・子どもがスキーに出会う機会を増やすという提案は、本文の問題意識にしっかり合っているね。さらに、費用の負担が軽くなることで家庭や地域にどのような変化が生まれ、将来のスキー人口や地域経済にどうつながるのかまで考えられると、提案の説得力が増すよ。
・最後は「積極的に考えていくべきだ」と社会全体への呼びかけで締めくくっているね。ここに、真央ちゃん自身がこの問題にどう関わりたいのか、あるいは社会にどのような仕組みを実現してほしいのかを加えると、結論にいっそう独自性が生まれるよ。
――真央ちゃんの作文の魅力は、好きなスキーを語ることから出発し、個人的な感動を社会の課題へと発展させていることだね。体験の描写、国際的な比較、社会問題の分析、解決策の提案が一本の線でつながっているよ。今後は、比較から見えてきた背景や解決策の効果をもう一段深く掘り下げることで、真央ちゃんならではの視点が、さらに説得力のある意見として伝わりそう!
<<え2010/21み>>
■思考語彙 15種 17個 (種類率88%) 64点
一方,あれば,いくべき,いるから,いるため,かかわらざる,からこそ,すれば,たから,だから,と考える,に思う,に考える,増えるはず,曲げると,
■知識語彙 67種 80個 (種類率84%) 84点
中心,主催,交通,人口,今後,体験,傾向,全身,冬季,参加,反射,問題,地域,大切,太陽,学校,宿泊,小学,少子化,山一,左右,年生,年間,志賀高原,想像,感動,搭載,教室,施設,日本,日本人,最新,機会,残念,減少,爽快,片栗粉,特徴,状況,理由,積極,空気,空白,経済,老朽,老若男女,自然,自身,行事,衰退,観光,負担,費用,資源,趣味,近年,運動,道具,都市,重要,開催,集中,雪山,非常,音痴,高級,魅力,
■表現語彙 127種 180個 (種類率71%) 85点
いるため,きれい,こと,これ,さ,すべて,そのもの,たち,とき,ほか,もの,よう,アルプス,オリンピック,ゲレンデ,シート,スキー,スポーツ,ドイツ,ハードル,ホテル,リゾート,リフト,三,上,中心,主催,交通,人々,人口,今後,仕組み,他,体,体験,傾向,光,全身,冬,冬季,列,化,参加,反射,問題,地,地域,場,増えるはず,多く,大切,太陽,子,子ども,字,学校,宿泊,小学,少子化,山一,左右,年,年生,年間,待ち,志賀高原,思い出,想像,感,感動,搭載,教室,施設,日本,日本人,時,最新,板,業,機会,残念,氷,減少,爽快,片栗粉,特徴,状況,理由,的,私,積極,空気,空白,粒,経済,老朽,老若男女,自然,自身,行事,衰退,観光,負担,費,費用,資源,賑わい,趣味,近く,近年,運動,道具,部,都市,重要,開催,集中,雪,雪山,静けさ,非常,面,音,音痴,高級,魅力,鼻,
■経験語彙 37種 47個 (種類率79%) 74点
あふれる,かかわる,つながる,と考える,に思う,に考える,られる,れる,出会う,増える,増やす,始める,得る,忘れる,感じる,抑える,挙げる,支える,曲げる,止まる,温める,滑る,漂う,目立つ,知る,立ち並ぶ,続ける,舞い込む,覆う,覚える,親しむ,触れる,訪れる,近づく,進む,降り注ぐ,鳴る,
■総合点 77点
■均衡点 1点
志賀高原を訪れて気づいたこと
高2 あけまお(akemao)
2026年10月2日
山一面を覆う小さな氷の粒が、降り注ぐ太陽からの光を反射していた。その時の感動は私は忘れられない。これが私の趣味であるスキーの初めての思い出だ。
日本人学校が主催しているスキー教室に初めて参加したのは、小学三年生のときだった。私はスキーをしたことがないほか、雪山にすら近づいたことがなかった。初めて滑る雪は片栗粉のようにきめ細かく、板を左右に曲げるとキュッキュッと音が鳴った。鼻から冷たいきれいなアルプスの空気が舞い込み、私の体は爽快感にあふれた。スキーは、私のような運動音痴でも親しみやすいスポーツであることが特徴だ。止まりたいときは板をハの字にすれば止まる。このときから9年間、スキーは私の冬の中心であり続けている。
1936年の冬季オリンピックが開催されたからか、初めてスキーを体験したガルミッシュ=パルテンキルヒェンは老若男女と多くの人々であふれていたのを覚えている。リフトはすべて最新のものが搭載され、シートが温めてあり、近くには高級リゾートホテルが立ち並んでいた。
一方で私が日本で訪れた志賀高原のスキー場は、ガルミッシュと同じくオリンピックの開催地であるにもかかわらず、静けさが漂っていた。リフト待ちの列は短く、ゲレンデには広い空白が目立った。施設も老朽化が進み、かつての賑わいを想像するのが難しいほどだった。
日本では近年、スキー人口が減少傾向にあると言われている。少子化や都市部への人口集中、さらに道具や交通費の負担など、スキーを始めるハードルが高いことが理由として挙げられる。スキー場は、観光や宿泊業など、地域の経済を支えているため非常に重要な観光資源となっている。スキー人口の減少は、地域そのものの衰退にもつながる。私自身、スキーの魅力を知っているからこそ、この状況を残念に思う。雪の上を滑るときの爽快感や、自然の美しさを全身で感じられる体験は、他のスポーツではなかなか得られないものだからだ。
だからこそ、私は、子どもがスキーに出会う機会を増やすことが大切だと考える。ドイツのように、学校行事や地域の教室を通じて、費用を抑えながら雪に触れられる仕組みがあれば、日本でもスキーを始める子は増えるはずだ。今後私たちは、この問題について積極的に考えていくべきだ。