授業の渚 hi-09-3


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(ヒイラギ)
Hi! Billyです。今学期も残りわずか。
 もう少しで、「ヒイラギ」の課題ともおさらばっていうわけだね。
 進級テストに合格した君は、10月からは「フジ」の課題になるからね。

 さて、今日は、9月3週の長文の感想文課題だよ。長文は読んであるよね?

 今週の長文は、日本人の特質について書かれているよ。僕は、こう見えてもカリフォルニア出身だから、どちらかっていうとアメリカ気質なんだけど、もう長いこと日本に住んでいるから日本人の特質もよくわかっているつもりさ。

 長文にも書かれているけど、日本人って、どうも気心が知れた友達同士でグループを作りたがるところがあるよね。

 僕がカリフォルニアに住んでいたとき、ツアーで観光に訪れた日本人をずいぶん見かけたけど、ほとんど日本人どうしでかたまって、ずっと日本語でぺちゃくちゃ話し続けていたよ。せっかくカリフォルニアまで来たのだから、アメリカ人とも話せばいいのにって思ったけど、きっと恥ずかしがりやなんだろうね。

 さて、では、書き方の説明だよ。

 第一段落は、長文の要約。大事な文をいくつか選んで、続けて書くだけでOKさ。今回の長文の場合、後半は具体的な例が書かれているから、前半から三つの文を選んでみるね。

「世界じゅう、どこに行っても日本人の旅行者たちは、身のまわりに、「日本」をもって動き回る。日本人は、日本文化を微分化した小さなカプセルの中に入って、そこではじめて、安心するのである。日本人の場合、とりわけその「文化的カプセル」の外皮膜は、かなり強く、それを内がわから破ることを日本人はあまりしたことがないように思える。」

 どうかな? もちろん、このとおりじゃなくてもいいよ。自分でここがポイントだと思う文をさがしてみてね。

 第二段落と第三段落は似た話。

 外国に行ったことがないから書けないって? そんなことはないよ。日常生活の中でも、自分たちのカプセルにこもってしまうことってあると思うんだ。そんな話を思い出して書いてみよう。

 たとえば、クラスがえ。新しいクラスになったばかりのときって落ち着かないよね? 前に同じクラスだった友達とかたまって、知らない友達とはあまり話をしなかったなんていう経験はないかな? まあ、しばらくすれば、これまであまりよく知らなかった友達とも仲良くなれるんだけどね。

 それから、これは女の子によくあることだけど、気の合う友達だけとグループを作って、何でもそのグループで一緒にするなんていう話を書いてもいいよ。

 似た話と言っても、逆の話でもいいんだ。自分の殻を破って、思い切って新しい世界に飛び出したなんていう話もOKさ。初めて塾に行ったとき、思い切って隣りの席の人に話しかけて友達になったとか、知ってる人が誰もいないキャンプに参加したとかっていう話を書いてもいいよ。

 似た話の中にはたとえを入れるのも忘れずにね。

 第四段落は一般化の主題でしめくくりさ。
 ここがむずかしいんだよね。でも、長文に書かれていることを改めてまとめるような形で大丈夫。

 たとえば「日本人とは、自分たちの殻にこもってしまいがちな国民である。」なんてどうかな? でも、このまま終わると、なんだか後ろ向きだよね。この後に「だからこそ、殻を破って、積極的に行動しようという心構えが必要だ。」なんていう一文を付け加えると前向きな結びになっていいと思うよ。

 さあ、君も自分の殻を破って、新しい世界にLet’s GO!!