授業の渚 na-05-4


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 ナツメ5月4週の説明をします。

 今週は、5月1週から3週の作品の中でいちばんよく書けていると思うものを清書します。
 清書のときの注意事項は、言葉の森新聞5月4週号にくわしく載っているのでチェックしておいてください。手書きの人は、シールを貼らずに提出します。パソコン入力の人は、カッコ書きなどで入れたキーワードを削除するのを忘れないようにしてください。

 さて、では、なんごく講座を始めましょう。むずかしい言葉もダジャレですいすい覚えられます。

 では、早速一問目です。何と読むでしょう。
 答えは、「せんす」です。
 覚え方は、「センスのいいせんす」。

 二問目。何と読むでしょう。
 答えは、「しない」です。
 覚え方は、「しないでおしおきしないでね」。

 三問目。何と読むでしょう。
 答えは、「がき」です。
 覚え方は、「がきのようにほしがきをたべる」。

 四問目。何と読むでしょう。
 答えは、「はっと」です。
 覚え方は、「はっとをやぶってはっとする」。

 五問目。何と読むでしょう。
 答えは、「おびただしい」です。
 覚え方は、「おびただしいおび」。

 六問目。何と読むでしょう。
 答えは、「けっきょ」です。
 覚え方は、「けっきょく、けっきょとなる」。

 七問目。何と読むでしょう。
 答えは、「ほうき」です。
 覚え方は、「ほうきをもってほうきする」。

 八問目。何と読むでしょう。
 答えは、「どうもう」です。
 覚え方は、「どうも、どうもうらしい」。

 あっという間に八つも覚えられましたね。本当に覚えたかどうか、最後に復習をしてみましょう。何と読むか、順番に答えてください。

 これで、南国講座はおしまいです。次回をお楽しみに。
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ナツメ 5,4週

  Hi! 僕Billy! 元気だった? 今週は5月の締めくくり、清書でーす。
清書のしかた、もうばっちりかい? 復習しておこう!

 5月の作品の中で気に入ったものを選ぼう。どれがよかった? え_? 全部〜? 気持ちはわかるけど、1作にしておいてくれよ。さて、選んだら、先生の講評や添削にもう一度目を通そう。誤字脱字、仮名づかいをチェック! おっとそうそう、友達などの名前は必ずイニシャルか、あだ名にかえておいてね。
 あと、感想文を書いた人は、要約部分は削っていいよ。そのほか、付け加えたり、削ったりして、もとの文よりよいものにしてくれたまえ。

 くわしいことは、「言葉の森新聞」5.4週号にものっています。見てね。

 それじゃーね。 え? なんだか今週は短い? 手抜きだって? OK! それでは、清書の週に君に贈るスペシャルバージョンといこう。ナツメの君には、「常体と敬体」について話そう。最近、先生から「なるべく常体で書いてね」とか「常体で統一しましょう」と言われるだろ? 「えーなんでー? 」「めんどくさいー」「なんかえらそう」なんて、ひそかに思っている人もいるんじゃないかな? 実は僕も最初はそうだったよ。

 しかし、敬体から常体にするにはたいへんな意義があることを伝えたいと思う。まず、常体と敬体の違いを考えてみよう。

 今まで使っていた敬体は、「です・ます」という語尾、文の終わり方をし、常体は「だ・である」を使うね。これにはどんな違いがあるだろう? 敬体は、「ていねい、相手を尊敬している、やさしい、やわらかい、親しみがある」という感じをもつよね? どう? 一方常体は、「強い調子、説得力がある、論旨がはっきり伝わる、字数が少なく簡潔」だね。

 ここで、僕の作品を両方の文体で書いて比べてみるね。

 まずは、手紙の場合。敬体では、「マイケル先生へ 先週の金曜日、職員室のガラスをわったのはぼくです。リチャードと、野球をしていて、ボールがそれてしまいました。すぐにあやまろうと思ったけれど、こわい先生が出てきたので、思わず逃げてしまったのです。ほんとうにすみません。許してください。」これを常体にすると・・・

 「マイケル先生へ 先週の金曜日、職員室のガラスをわったのはぼくである。リチャードと、野球をしていて、ボールがそれてしまった。すぐにあやまろうと思ったけれど、こわい先生が出てきたので、思わず逃げてしまったのである。ほんとうにすまない。許してほしい」
 ひえっ! ますます怒られそうだね! こんな場合は、敬体がふさわしいということがよくわかるね。

 次に意見文の場合だよ。敬体だと「僕は、作文の勉強をすると、考える力をきたえることと、自分を表現することを学ぶことができると思います。作文は、自分を内側から大きくしてくれると思うのです。時々書きたくない週もあるけれど、なるべくがんばって毎週作文を書いていきたいです。君もいっしょにがんばりましょう。」
 これを常体にすると、「僕は、作文の勉強をすると、考える力をきたえることと、自分を表現することを学ぶことができると思う。作文は、自分を内側から大きくしてくれると思うのだ。時々書きたくない週もあるけれど、なるべくがんばって毎週作文を書いていきたい。君もいっしょにがんばろう。」

 どうかな。君の主張を強くアピールしたい場合はどちらが有効だと思うかな? よーく比べてみてね!

 というわけで、ナツメのみんなには、常体をおすすめするのだ。高学年になると、しっかり自分の考えを書く「意見文」が課題になるからね! いや、なるからである。よいな。

 では、美しい清書、まってるよ! がんばってね! LET’S GO!