授業の渚 nnga-06-3


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ガ 6.3週 ●井戸端園の(感)

 第一段落は、状況実例と意見。「均質さを求める管理社会は、社会の活力を低下させるという問題がある」。
 第二段落は、原因1。「その原因は、高度成長時代の大量生産にとって効率のよいシステムが、今の社会でまだ生きているからだ。例えば、学校の制服は、貧しくて自分の好きな服が買えなかった時代の名残であると思われる。中国では、かつて人民服という国民全体の制服のようなものを多くの人が着ていたが、経済が発展するにつれて自分の好きな衣服を着るようになった」。
 第三段落は、原因2。「第二には、農耕社会の文化を持つ日本人の横並び意識だ。三種の神器という言葉の中身は時代とともに変わるが、近所の人も買ったからうちも、という発想は今も多い」。
 第四段落は、反対理解とまとめと自作名言。「確かに、茶畑のように遺伝子的に同じ苗を管理するのはきわめて能率のよいやり方だ。しかし、生き物には、他と交わることによって、自分の限界を超えたいという衝動がある。それが、茶の木の突然の開花なのではないか。『インターネット社会に見られるように、理想の管理とは、上から均質さを押しつける形ではなく、多様なものが自らを律する形で進んでいくものである』」。