授業の渚 nnzu-10-2


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ンズ 10.2週

 第一段落は、状況実例と予測問題の主題。「牛乳パックの回収は、私の町内のゴミ収集でも行っている。この例のように、一見よいと思われた方法がよく考えると大きな無駄を生み出しているということはある。例えば、原子力発電も、コスト面を考えれば確かに合理的だとも言えるが、起こる可能性のある事故のリスクを考えに入れると、必ずしも合理的とは言えない。しかし、深く考えることを求めるあまり、行動を先延ばしすることもマイナスも私たちは考えなければならない。(予測問題)まず行動をして、それから軌道修正を考えるということも必要なのではないか」など。
 第二段落は、対策1と体験実例。「第一に、これらの問題をオープンに論議することである。(対策)どんなによいと思われることでも、異なる立場から見ればまた異なる意見が出る。私も、高校の文化祭で……」など。
 第三段落は、対策2と読書実例。「第二に、現状を前提に議論するだけでなく、例えば効率のよい牛乳パックの再利用法を新たに発明するなど、新しい視点を持つことである。『ベニスの商人』で、シャイロックは、アントーニオの肉を要求する。法律家に扮したポーシャは、『肉はよいが血は契約書に書いていない』という新しい視点を提示する。このように、一歩上の次元からものごとを見ることが大切だ」など。
 第四段落は、反対理解とことわざの加工。「確かに、背景や結果を考えることは大切だ。しかし、同時に、資源保護のために何か行動をしようというその志も大切にするべきだ」。ことわざの加工は、自分の意見とは逆のことわざを加工するとよい。「『生兵法は怪我のもと』ということばがある。しかし人間は、怪我をすることによって学ぶのである」など。