授業の渚 tu-10-2


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HI! Billyです。

 元気だった?

今週の課題は「ゆるしてあげたこと」だね。ゆるしてあげるって、どんな場面かなあ。相手が間違いをしたときや、自分が何か迷惑をこうむったとき。けんかのあとっていうのもあるね。それから、むずかしい注文をされたときなんていうのもありそうだね。

いずれにしても、ゆるしてあげるときって、やさしい気持ちになるよね。

 それでは、まず、項目を確認しながら段落ごとに説明しよう。


 第1段落 導入となる部分、最近の話を書いてみよう。

 第2・3段落 前の話、聞いた話を入れていこう。自分の昔の思い出や、人に取材した話が書けるといいね。

 たとえばこんな話はどう?

 僕は学校から走って帰った。なぜなら今日のおやつは大好きなチーズケーキだからだ。ただいま! と勢いよく玄関のドアを開けると、なぜか妹が泣きじゃくっていた。理由を聞いてみたら、なんと・・・僕の分のチーズケーキを落としてしまったというのだ。もうすぐ僕が帰ってくると、冷蔵庫からだしておこうとして失敗したらしい。僕は正直に言うと、ものすごくショックを受けた。一日中、楽しみにしていたからだ。朝の母の言葉は「最高にうまく焼けたのよ。帰ってくるまでにうんと冷やしておいしくしておくからね」だった・・・ああ。しかし、いっしょに食べようと用意してくれていたことを思うと、妹を責めるわけにはいかない。僕は、せいいっぱいやさしい顔と声で妹にこう言った。「い、いいんだよ。気にするな」妹は、それを聞くとすぐ泣き止み、
「ごめんね、お兄ちゃん」とにっこりした。僕は、これでいいんだ、と自分に言い聞かせた。ランドセルをおきに部屋へ行こうとすると、妹が「私のケーキ、半分あげる」と声をかけてきた。僕は、今度は心からのほほえみでふりむいた。 

 うーん。美しい物語って感じだね。

最後は、4段落。ここには、「心の中で思ったこと」と「動作・情景の結び」を入れなきゃ! 

 「ゆるしてあげる」という行為の裏には、「ほんとは・・・だったけれど」という気持ちがひそんでいることもあるよね。その

あたりをうまく使えるといいね。

 「動作・情景の結び」は、どうなるかな? さっきのチーズケーキの話の場合なら、こんなのが考えられる。

 妹は、「おいしいね」と言いながら、うれしそうにケーキをほおばった。(動作の結び)

 チーズケーキを食べ終わったお皿の上でキラリとフォークが光った。(情景の結び)

 どうかな? コツがつかめたかな。

 
           では、今週も元気にLet’s GO!