授業の渚 yabi-09-2


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ヤビ 9.2週

1、対比されるテーマは、「主体的な判断」と「他人からの指示待ち」。他人からの指示待ちは、いい言葉で言えば、「集団への適応」などということになるか。
 第一段落は、要約。

2、第二段落は、意見Aと理由と体験実例。「確かに、主体的に判断することは大切だ。なぜなら、そのことによって個人が自立し成長することができるからだ。私も、人につれていってもらった旅行は行先もルートもよく覚えていないが、自分で計画を立てた旅行は細部まで覚えている」など。

3、第三段落は、意見Bと理由と社会実例。「しかし、他人からの指示を待つという姿勢が必要なこともある。日本の社会の治安がよいと言われるのは、日本人が集団のルールを守ることに長(た)けているからだ。例えば、赤信号でみんなが待っているときに主体的に判断して自分ひとりで渡るという人は少ない。しかし、みんなが渡っているときには赤信号でも平気で渡る人が多い。こういうことが、日本の社会の秩序を作っている」など。

4、第四段落は、総合化の主題と名言。「二つの意見は対立しているのではなく、実は深いところで一致している。日本人は、主体的に判断して他人からの指示を待つという行動をとっているのである」。又は、「大事なことは、どちらの方法がいいかということではなく、自分の行動の目的を把握していることである。例えば、サービス業で仕事をする人がマニュアルに従うのは、顧客の満足度を高めるためだ。そう考えれば、時には顧客の満足度を高めるために、マニュアルからはずれる対応をすることが必要なときもある」など。名言は、「74 民主主義は、教科書には書かれていない」。つまり、正しい行動は、そのときの状況に応じて異なる。