書いた人は中久喜 on 98/09/25 19:00:39:
自分を殺す事の身代わりとして、他人を殺すものがいる。
そういう殺人を犯す人間の特徴として、家族との絆がしっかりとでき
ていない事が指摘できるだろう。そういう人は自分の内面が十分に
成長していない。それゆえに自分を尊重することができない。
自分を抑えなければならない、凶暴性になりかねない場面で、自
分の凶暴性をあえて解き放ったりする。そのとき、自分を止めようと
する人間がいたりすると、その人を殺してしまう。また、自分の狂暴な
本能によって無関係な他人を殺してしまう。まるで歯止めを無くした
みたいに。
自分は、人間にはその本性として凶暴性があると結論づけざるを得な
い。自分の凶暴性をコントロールする戦いに勝利しなければ、その部
分が人間を支配してしまうことがありうる。
どうやって、内なる凶暴性との戦いに勝利することができるのか。そ
れは人間同士の支えあいに他ならない。
人間関係を切り刻まれ、他人を信じられなくなったとき、自分の人格
が弱まってしまい、自分の内からの凶暴性に負けてしまう。他人を信じ
られないというのは、実は自分を信じられないということの裏返しな
のだ。
親の保護を受けて、守られながら育てば、こういう凶暴性は人格
の中に抑え込まれ、意識するのも難しくなるであろう。自分は自分の
親から保護を受けなかったため、自分の中の凶暴性を意識せざるをえない。
まとめて言えば、あくまで他人とつながることによってしか、自分をコ
ントロールしていくことができないのが人間である。
本質的には、なんて弱い存在なのだろう人間は!