書いた人は森川 林 on 98/12/05 19:24:03:
まだ、考えている途中なので、あまり長くは書けないのですが、未来の教育の姿は、先生が生徒を教えるというかたちではなく、生徒どうしが教え合うというかたちになると思います。
今、小学校でも中学校でも、もちろん高校でも、たぶん大学でも、先生が教えているかなりの部分は、よく知っている生徒がよく知らない生徒に教えればすむようなことだと思います。
しかも、人間は、教わる側にまわるよりも、教える側にまわる方が、ずっと生き生きとしているものです。
生徒どうしが教え合うことを教育の中心にして、先生は、ときどき方向をアドバイスするだけにとどめれば、先生の仕事は本当に教育のエッセンスのようなものになります。
今、アジアが日本の成長のあとを「追いつき追い越す」ことを目標に発展を続けています。
日本の持ち味は、職人的な製造業であるとともに、微妙な思いやりを組み込んだサービス業でもあります。
日本がこれからの国際社会で持つアイデンティティは、製造業と教育業になると思います。
日本の教育には優れた面がたくさんありますが、今はそれがきわめて高いコストで提供されていることに問題があります。
日本の教育を、相互に教え合うことを中心にシステム化し、国際化していくところに、大きなフロンティアが広がっていると私は思います。