国語の成績のいい子の特徴
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書いた人は●naneさん 99/12/05 14:23:47
国語の成績のいい子を見ていると、二つの特徴があります。
ひとつは問題文を読むのが速いことです。ですから、設問で「○○とは何を指しているか。文中の言葉を使って答えよ」という問題を見ると、すぐに、問題文から○○という言葉を見つけて、その前後の文章を探すことができます。国語力のない子は、これができません。ぱっと見てぱっと探せないのです。ちょうど、私たち日本人が、英語の文章を見せられて、この中から△△という単語を見つけてくださいと言われて困惑するのと同じです。英語の文章は斜め読みができないので、最初から逐語的に読んでいくしかありません(英語の得意な人は斜め読みができると思いますが)。速読のできない子は、英語と同じように、日本語の斜め読みができないのです。
速読力をつけるためには、多読が必要です。受験が近くなってから多読の勉強をする時間的余裕はありませんから、小学校中学年のうちに、おもしろい本をばりばり読むという習慣をつけておくことが大事です。読書の苦手な子は、学習漫画のように絵の助けを借りて知識を得るような本ばかりを読みがちですが、学習漫画は国語力をつけるのには役立ちません。ただ物知りになるだけです。長い文が書かれている本を読む必要があります。
国語の成績のいいこの第二の特徴は、難しい言葉におじけづかないということです。苦手な子は、読めない漢字が一つでもあると、そこで読みが停止してしまいます。初めて見るような意味のわからない言葉が二、三個出てくると、そのわからない言葉が視野を遮るのか、文章全体がわからなくなってしまいます。たとえそこでその言葉の意味が教えられても、初めて意味のわかった言葉ですから、その言葉が何度か出てくると次第に脳が疲労してきて、全部読み終えるまでに眠くなってしまいます。
国語の得意な子は、初めて見るような難しい言葉自体があまりないということもありますが、難しい言葉があっても、全体を読んでいるうちにわかるはずだという確信があるので、わからない言葉をそのまま保留にして最後まで読みつづけることができます。大学入試に出てくるような論説文の問題は、最後まで読んで初めて全体の意味がわかるという構成になっている「悪文」が多いので、最後まで一挙に読み通すことができるというのは、国語力の重要な要素になってきます。
この難しい言葉に慣れるためには、難読が必要です。といっても、小学校高学年から高校生にかけて読むのにふさわしい難しい本は、書店にはほとんどありませんから、長文の音読を繰り返しやっていくことが効果的です。
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