パソコンの本質はインターネット、インターネットの本質は民主主義
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書いた人は●naneさん 2000/01/11 05:42:56
これまでの家庭でのパソコンの使われ方は、ワープロで文章を清書することがせいぜいだったと思います。ところが、ここ数年のインターネットの普及で、家庭でのパソコンの使われ方の中心はインターネットの利用になりつつあります。
パソコンを自動車にたとえれば、インターネットは道路にあたります。いまはまだ道路が世界中に続いているだけで、その道路に沿った店もまばらにしかありません。しかも、通行料がかかるので、道路を利用する人はまだあまり多くありません。
しかし、これからは通行料も安くなり、道路沿いの店も急速に増えてきます。こうなると、今のパソコンの機能は、インターネットの端末としてもっとスリムなものになってくると思われます。すでに、携帯電話でホームページを閲覧できるようになってきました。インターネット端末に特化した携帯電話的なパソコンであれば、国の政策として国民全員に無料で配布することも可能です。今、電話がほとんどすべての家庭に引かれているように、すべての家庭に複数のインターネット端末が入る時代がまもなく来ると思います。
パソコンの多種多様な機能は、これからも発展していくでしょうが、家庭でのパソコンは、インターネット端末に割り切って使用されるようになると思います。
それでは、インターネットとは何なのでしょうか。インターネットの本質はひとことで言えば、徹底した民主主義です。
現代の社会のルールは民主主義ですが、それは分野も範囲も限られたきわめて不徹底な民主主義です。例えば、政治の分野では、有権者が数年に一回代表者を選ぶと、その代表者が数年間勝手なことをする資格を与えられるというのが、現代の代議制民主主義の実態です。また、政治の分野以外、例えば企業では、民主主義というルールでものごとが決まることはありません。
インターネットの普及によって、社会のあらゆる分野であらゆる範囲にわたって民主主義が実現するというのが、これからの社会の特徴です。17世紀の清教徒革命、名誉革命、18世紀のアメリカ独立戦争、フランス革命と、民主主義は、常に当時の既成の権力との摩擦の中で広がってきました。インターネットの普及による民主主義の徹底も、これから多くの摩擦を引き起こすでしょう。しかし、その流れは止めることはできません。
民主主義の徹底を受け入れる社会や組織が生き残り、民主主義に制限を加えようとする社会や組織は衰退していくというのが、これからの時代の流れです。
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