めりはりのある叱り方
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書いた人は●naneさん 2000/01/15 09:34:30
教室では、できるだけ楽しい雰囲気で勉強ができるようにしています。小学校の高学年になると、先生の注意を聞かずに隣の人とお喋りをして勉強の邪魔をする子も出てきます。我が家(森川林)では、一度目は言葉でやさしく注意して、二度目は拳骨と決めているので、教室でもほぼ同じ路線でやっています。しかし、叱る場合は、決して憎々しげに叱るような叱り方はしません。明るく楽しく時には面白く叱ります。ですから、子供たちにとって、教室は居心地のいいところになっているようです。
また、態度については厳しく叱りますが、勉強の中身については何度同じ間違いをしても決して叱らずに忍耐強く同じことを説明するようにしています。
漢字の書き取りや算数の簡単な計算などは、教える大人にとってはすっかりわかっていることなので、子供が同じ間違いをすると、つい叱ってしまう人が多いようです。「この前教えたばかりなのに、また間違えたの! もう、何度同じ間違いをしたら気が済すむの!」というような叱り方です。
しかし、好きで間違える子はいません。繰り返しの練習が少ないために理解が不十分で間違えるというのが実際の姿です。
勉強で同じ間違いをしたときは、「これはこの前教えたことだけど、また同じ説明するからね。何度も説明を聞けば必ずわかるんだから、よく聞いててね」という感じで、三度でも四度でも五度でも十度でも同じように説明をします。
よく親が子供に勉強を教えるのは難しいと言いますが、それは、この忍耐強い繰り返しができないからです。たいていの親は、三度目ぐらいになると切れてしまうようです(笑)。
勉強というものは、繰り返しやればだれでもわかるようになるのですから、その過程が叱られながらの苦しいものと、ほめられながらの楽しいものとどちらがいいかと言えば、もちろんほめられながら楽しいもののほうがずっといいのです。叱られながら苦しく理解したものは忘れるのもまた早いようです。
私の場合、小学校のころの思い出で、いまもすぐに思い出せる学年は例外なく楽しい学年でした。そのかわり、つまらなかった学年は、ほとんど記憶に残っていません。楽しい生活をしているときは、精神も活性化しているので吸収力が高いのだと思います。
子供たちにとって、言葉の森での勉強が一生の思い出に残るものになるようにしていきたいと思います。
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