受験も偏差値で

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書いた人はnaneさん 2000/02/19 06:55:30

 現在の受験は、総合点で合否を決めています。しかし、これは実は不合理な方法です。センター試験でも、教科によって難易度に差があるために、選択した教科によって損得が出るという不合理があります。
 総合点で決めることでどういう不合理があるかというと、点数のばらつきの大きい科目が得意な生徒は得をするということです。
 いま手元に中学3年生の全県模試の資料があります。点数のばらつきを表わす標準偏差は、英語9.7数学10.2国語7.6理科9.2社会6.7です。これを見ると、数学と理科の得意な生徒は実力以上に高く評価され、国語と社会の得意な生徒は実力よりも低く評価をされることがわかります。
 従って受験でも同じことが生じます。数学が得意で国語の苦手な生徒は、数学が苦手で国語の得意な生徒よりも高い割合で合格します。
 いちばんいいのは、受験も偏差値で合否を決めるということです。こうすれば、教科による難易度の差は影響しなくなりますし、受験生の実力が正しく評価されます。
 これは、学校のテストなどでももっと採用していい方法です。中学の定期テストなども、平均点が○点などという初歩的な数値化ですませないで、偏差値がいくつということをしっかり出すべきだと思います。それでこそ、生徒が本当はどこに力を入れなければならないかわかるからです。普段のテストでそのへんを知らせていないで、学期末の成績で5段階評価をするわけですが、この5段階評価の本質は偏差値です。
 いまはエクセルという表計算ソフトを使えば偏差値は一瞬にして計算できます。手間のかかることはまったくありません。
 しかし、こういう事情はなぜか多くの人に知られていません。偏差値の本質をよく知らない数学的な知識のない人の発言力が大きいからだと思います。数学にくわしい人がもっと積極的に発言できれば、偏差値の見方も変わってくると思います。


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