わかることわからないこと

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書いた人はnaneさん 2000/06/09 12:02:47

 高校1年生の6.1週の課題は「自然の美」でした。人口の美と対比しての話で、説明を聞くとわかったような気がするが、実感がわかないという人が多かったようです。
 高校生のころは、人口の美にあこがれる時期です。髪を茶色に染めたりピアスをしたりということになんとなくあこがれを感じるのは若い証拠です。これを、「自然のままがいちばんきれいなのに」と思うのはおじいさんやおばあさんになって、枯れてきてからです。(笑)
 山本常朝は、「世の中にはわかることとわからないことがある。考えてわかることもあるし、年を取ればわかることもある。また、考えても年を取ってもわからないこともある」と述べています。そのとおりだと思います。
 私自身の経験でも、高校生のころ読んだ亀井勝一郎の本で「幸せは、求めるものではなく、いまのこの状態が幸せだと感じる心だ」という部分を、いくら読んでも実感がわきませんでした。若いころは、幸せは求めるものであって、感じるものではなかったからです。
 しかし、自分にわからないものを、単に「よくわからない」と捨ててしまうのはもったいないことです。「わからないから、一応保留」という見方で読んでおくと、何年か何十年かあとに、わかる日が来るのだと思います。



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