今後のインターネット環境

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書いた人はnaneさん 2001/03/30 10:13:16

 興味のない人には、どうでもいい話だと思いますが^^;半分自分用のメモのために書きました。だから、忙しい人は読まないでね。

 有線ブロードネットワークという有線放送の一民間企業がNTTをはるかに上回る質と量と価格とスピードで光ファイバーを普及させる可能性が出てきました。ここに来てNTTも、光ファイバーの予定を大幅に前倒しせざるを得なくなっています。
 これによって、日本が世界で最も進んだインターネット環境を構築する可能性が出てきました。ヨーロッパなどでは敷石が多く電柱がないために光ファイバーの敷設は困難です。アメリカはケーブルとADSLが普及してしまったために、かえって光ファイバーの普及が難しくなっているようです。日本でも数年前までは、電柱を撤去して電線を地下に埋めるという街作りが盛んでしたが、今は電柱がない街は光ファイバーの普及が遅れるという状況になっています。

 100Mbpsの光ファイバーが登場すると、消費者の側でインターネットが生活の主要なインフラになるのはもちろんです。この速度だと、インターネットでテレビ並みの動画が見られるということですから、テレビは将来インターネットに吸収されることになるでしょう。また、有線ブロードネットワークは、固定IPなので、契約者間ではインターネットで無料の電話が使えるということになります。契約者以外の人への電話はフュージョンなどと提携するようですので、有料としてもかなり低料金になります。つまり、電話というインフラもインターネットの中に吸収されるということです。

 この光ファイバーというインフラは、企業などの供給者の側にも大きな変化をもたらします。インターネットサーバーは、これまでレンタルサービス→ホスティングサービス→ハウジングサービスが主体でした。(順に、自由度が高い)。ハウジングサービスの一つの進化したかたちでアプリケーションサービスプロバイダ(ASP)というかたちが現在は主流になりつつあります。しかし、SOHO並みの企業では、ハウジングで月間4万円もサーバーコストをかけてはいられません。となると、気のきいた企業は、レンタルやホスティングをやめて、自社サーバーの運用というかたちになっていくと思われます。自社サーバーの運用は、主にセキュリティの点でまだ難しい面がありますが、これも次第に改善されていくと思われます。
 すると、自社サーバーを運用するOSが問題になります。現在、企業で使われているアプリケーションソフトは、ほとんどがマイクロソフト社の製品です。自社サーバーを運用する場合も、その延長でウィンドウズ2000サーバーという選択をするところもあるかもしれませんが、現状を見てみると、高額なウィンドウズ2000よりも、無料のLINUXなどの方がコスト的にはもちろん性能的にもずっと上回っているようです。
 と考えると、SOHOの選択肢は、光ファイバー+自社サーバー+LINUXなどというかたちが次第に主流になってくると思われます。そのサーバーで動くプログラミング言語はJSP、PHPなどが、データーベースソフトはMySQL、PostgreSQLなどが、それぞれ主流になってくると思われます。
 サーバーがそのような環境だと、そのサーバーに合わせて日常業務もUNIX環境で構築したくなるというのが自然の流れです。既に一太郎はUNIX用のワープロソフトを開発しているようですが、マイクロソフト社もOS部門とアプリケーション部門に分割されれば、UNIX用のワードなどを開発する必要に迫られるでしょう。
 日本のインターネット環境でもう一つ見過ごすことのできないものは、iモードの普及です。これは形態電話の通信規格の世界標準が今後どういうものになるか予想できないところがありますが、このままiモードがデファクトスタンダードのようなかたちで普及すると、インターネットの主要な端末はパソコンとiモードになってきます。現在、iモードが採用している日本語文字コードはシフトJISです。UNIXの標準の文字コードはEUCですから、PHPやMySQLなどもともとUNIX環境のために開発されたソフトはシフトJISと相性が悪く、しかも対応が常に遅れ気味です。この部分が今後UNIXを採用する際の若干のネックになります。ずっと将来は、統一ユニコードのような世界標準が普及するようになるかもしれませんが、人間は保守的ですから、日本語文字コードについては、どういうものが主になるか予想しにくいところがあります。しかし、当面は、UNIX+シフトJISという組み合わせになっていくと思います。(Perlなどのプログラミング言語によるスクリプトも最初のころはUNIX環境に合わせて、日本語をEUCで作られているものが多かったようですが、ウィンドウズ環境の一般大衆が使うにつれてシフトJISに対応するようになり、現在はシフトJISで公開されているものがほとんどになってきました。




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