書いた人は森川林 on 5月 06, 1997 at 05:27:44:
今日の教育の問題の根本は、かけるコストと得られるプロフィット(利益)が逆転しつつあるということです。
これは、すでに医療の分野で顕著にあらわれている問題と共通のものです。
本物に近いものは安いというのが、船井幸雄さんの持論ですが、私もまたそう思います。教育は、本来もっと安くてもっと効果のあるものにならなければならないと思っています。
では、なぜそうならないかというと、そのいちばんの原因は、教材や教師や指導法にあるのではなく、当の生徒たちの主体性を引き出していないところにあります。
たとえば、子供たちが、テレビゲームやサッカーやお絵描きに熱中するような熱心さで勉強に取り組むことができれば、勉強の能率はいちじるしく上がるはずだと思います。
その方法を、競争以外のやり方で考えていきたいと思っています。