書いた人は森川林 on 1月 02, 1998 at 14:29:23:
勉強とは、本来楽しいものだと思います。受験勉強は、みんなが勉強に取り
組むひとつのきっかけになっているという点で評価できるものですが、その
内容が点数で差をつけることに偏りすぎているという点で否定的な面も持っ
ています。
日本には、受験という制約のない勉強も過去の歴史にたくさんありました。
花道や茶道や剣道といったいわゆる道も勉強ですし、百人一首やいろはカル
タなどもゲーム化された勉強です。寺子屋のような勉強もありましたし、蘭
学塾のような勉強もありました。仏教やキリスト教が継続的な発展をしたの
も、それが勉強する仕組みを取り入れていたからです。そして、これらは、
受験という序列付けから来る意欲とは別のかたちの意欲を源泉としたもので
した。
これからの時代に要求されるのは、受験を目的としない勉強で、それは、勉
強そのものの持つ面白さを引き出したものになると思います。