生きもののように焔（ほのお）をあげ、やがて燃えつきて灰になっていくかつての火の姿には、霊的な生命を予感させる存在感があり、すべての人びとの心に、火の思い出にまつわるさまざまな感情を呼び起こしたものだったが、そんな火との対話さえ、最近では次第に忘れられていく。それに代わって、家庭の中には、電気釜（がま）や電子レンジが現れ、石油ストーブやセントラルヒーティングが普及し、かつてのランプの焔（ほのお）のまわりに広がっていた闇のしじまは消え失せて、いたるところに真昼のような人工照明の空間が出現してしまったのである。こうして、いまや熱の機能としての現代の「火」は、一方では飼いならされた柔順なしもべであると同時に、他方ではいつどこで暴走するかしれない不気味なダモクレスの剣と化してしまっているのである。僕は、便利さに流されることなく、生きるための知恵や知識を自らの身をもって習得していきたい。
　そのための第一の方法として、便利なものに頼りすぎないことだ。僕もこのことを実感した経験がある。それは、中学二年生の時のことだ。僕は、その時（今もだけど…）自転車を持っていなかったのだ。なので、「みんなでカラオケいこーぜー！」となっても、僕は走って行っていた。その時の僕はまだ、まさかこのことが自分の役に立つなんて思ってもいなかっただろう。なんと、その後の学校での職場体験で僕の親の送迎ができなくなってしまい、走っていくことになったのだ。もしも、車や自転車ばかり移動手段に使っていたら、もしかしたら職場体験に参加できなかったかもしれない。やっぱり便利なことばかりに頼るのは良くないと思う。
　第二の方法として、机上の勉強だけでなく、たくさん体験をすることだ。僕も、小学校の頃に、「田植え・稲刈り」「川遊び」「魚釣り」などたくさんの自然での経験を積めたことが今になって貴重な財産となっている。やっぱり実際に体験することは大事だと思う。
　確かに、一度便利な生活になってしまうと、そこから抜け出すのはものすごく大変だ。しかし、「私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある。」という名言もあるように、私たちは便利なものばかりに頼りすぎず、自分で考えて自分の力で行動することが大切だと思う。

　生きもののように焔（ほのお）をあげ、やがて燃えつきて灰になっていくかつての火の姿には、霊的な生命を予感させる存在感があり、すべての人びとの心に、火の思い出にまつわるさまざまな感情を呼び起こしたものだったが、そんな火との対話さえ、最近では次第に忘れられていく。それに代わって、家庭の中には、電気釜（がま）や電子レンジが現れ、石油ストーブやセントラルヒーティングが普及し、かつてのランプの焔（ほのお）のまわりに広がっていた闇のしじまは消え失せて、いたるところに真昼のような人工照明の空間が出現してしまったのである。こうして、いまや熱の機能としての現代の「火」は、一方では飼いならされた柔順なしもべであると同時に、他方ではいつどこで暴走するかしれない不気味なダモクレスの剣と化してしまっているのである。僕は、便利さに流されることなく、生きるための知恵や知識を自らの身をもって習得していきたい。
　そのための第一の方法として、便利なものに頼りすぎないことだ。僕もこのことを実感した経験がある。それは、中学二年生の時のことだ。僕は、その時（今もだけど…）自転車を持っていなかったのだ。なので、「みんなでカラオケいこーぜー！」となっても、僕は走って行っていた。その時の僕はまだ、まさかこのことが自分の役に立つなんて思ってもいなかっただろう。なんと、その後の学校での職場体験で僕の親の送迎ができなくなってしまい、走っていくことになったのだ。もしも、車や自転車ばかり移動手段に使っていたら、もしかしたら職場体験に参加できなかったかもしれない。やっぱり便利なことばかりに頼るのは良くないと思う。
　第二の方法として、机上の勉強だけでなく、たくさん体験をすることだ。僕も、小学校の頃に、「田植え・稲刈り」「川遊び」「魚釣り」などたくさんの自然での経験を積めたことが今になって貴重な財産となっている。やっぱり実際に体験することは大事だと思う。
　確かに、一度便利な生活になってしまうと、そこから抜け出すのはものすごく大変だ。しかし、「私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある。」という名言もあるように、私たちは便利なものばかりに頼りすぎず、自分で考えて自分の力で行動することが大切だと思う。