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　　　ポイ捨てと環境　　　たけたけ

先日、初詣に行ったら神社の中や道にゴミが結構落ちていることに気がついた。年が明けてめでたい気持ちになっている時に、そういう現状を見るととても嫌な気持ちになった。そういえば、この頃道端や公園で前よりゴミがたくさん落ちているように思う。この前には祭りがあったが、たこ焼きの皿やペットボトルやお菓子の棒など、様々なゴミが至る所に落ちていた。僕は、ポイ捨てはいけないことだと思う。　
　まず第一の理由として、ポイ捨ては、またポイ捨てを呼ぶからだ。ポイ捨てを見る時は、ほぼ周りに沢山のごみが落ちているところにゴミを捨てる人が多いと思う。『他人がやっているから自分もやって良いだろう。』という気持ちになって、ポイ捨てをする人が多いのだろう。この気持ちは、学校にもあると思う。最近の生徒達の中には、ガムを噛んでいたり学校に携帯やウォークマンを持ってきている、いわゆる不良と呼ばれる生徒たちが増えてきている気がする。これらの行為も、周りがやっているから自分も良いだろう。という気持ちの表れだろう。
　また、第二の理由としては、ポイ捨ては、地球環境にも良くないからだ。富士山といえば、日本一大きく、美しい山として有名だが、この富士山は、実は世界遺産には登録されていないのだそうである。なぜなら、富士山は『日本で一番きれいな山』であると同時に『日本で一番汚い山』であるからだ。富士山に上る人は、2008年現在250,000人(山梨県内の登山客数の推移)である。そして、富士山にポイ捨てされているゴミの数は、約二百トン。こんな有り得ないほど多くのごみが、日本の象徴である富士山に落ちているのだという。これこそ、ポイ捨ての『他人がやっているから自分もやる。』という気持ちの表れなのだと思う。富士山に限らず、日本国内のゴミの数もとても多くなってきている。日本の年間ゴミ排出量は5020万トン。東京ドーム135配分。(年間ゴミ排出量　ＰＨＰ　1998年)というデータがあるが、ポイ捨てによるものには、まだ回収されていないゴミが沢山あるであろうから、このような現状は、とても悲しいものである。やはり富士山は、日本の象徴らしくきれいな富士山であってほしい。
　確かに、だれでもゴミを持ち歩きたいとは思わないだろう。しかし、「問題とは、そこにあるものではなく、自分が作るものである。」という名言があるように、『他人もやっているから』という軽い気持ちでしたポイ捨てが大きな問題につながることもあるという点を認識するべきだ。一人一人がゴミを出さないように努力し、地球環境を守ることが大切なのである。

　　　講評　　　kira

　たけたけくん、こんにちは。うわべだけ華やかで美しく、実態が薄汚れていてはお正月も台無しですね。みんなの心がけが反映するのが、町の美しさでしょう。

　罪の意識の稀薄な軽微なことがらは、連鎖反応を呼びます。ひとりでならためらうことでも、集団意識がやらせてしまうのです。校則が段々ゆるくなるものそういった現象ですね。きちっとした歯止めが必要です。
　ちょっとした不心得が大きな問題になることで、富士山の例をあげたのはさすがですね。日本一の山が、いちばんゴミの山では、日本人の良識が問われます。

　ひとりひとりの意識の高さが求められますね。