国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私のお正月   クローバー

「あけましておめでとうございます」
今年も紅白をみながらなんとか12時まで起きていてみんなで新年のご挨拶をした。そして、神棚に手を合わせてお神酒をのんで寝た。元旦はおせちやお雑煮を食べて、羽根つきをした。
毎年、大人がお酒を飲む中で、私といとこはジュースを飲んでいたが、今年は、みんなにつがれるお酒からいいにおいがしていて、飲みたくなったので、少しだけお猪口に入れてもらってお神酒をのんだ。五歳になったいとこも、私の真似をして入れてもらって飲んだけど、みけんにしわをよせて、口を曲げて、
「ビリビリする」
と言っていた。私は、初めてお酒を飲んだが、すごく不思議な今までにない味で、好きだ。でも小さいときに母に、
「お酒を飲むと頭が悪くなるから、お酒は大人になってからよ。」
と言われたのを覚えていたので、一口でやめておいた。あと九年。早く大人になって自由にお酒を飲みたい。羽根つきは顔に×や○を書いたりはしなかったけれど、すごく楽しかった。でも、私は下手くそで最高でも三回しか続かなくて、おじさんに
「意外と運動音ちだね〜」
と笑われてしまった。羽子板は、祖父母の家にあったものを使った。どれも美しい女の人がついていて、素敵だった。でも、大きい女の人がついた大きい羽子板だったので、重くて振るのが大変だった。
 福島の祖父母の家のお雑煮は、鳥肉のお出しでしょうゆ味、角もち、そして、いくらやしみ豆腐、しいたけ、にんじん、長ネギなどたくさんのお野菜が入っている。神奈川の祖父母の家のお雑煮は同じく鳥肉のお出しでしょうゆ味、角もちだけれど、具はシンプルでかまぼこと水菜だ。前、私は冬休みの宿題でお雑煮について調べた。そして、なぜ神奈川の祖父母の家のお雑煮も福島のお雑煮も角もちなのか、また、最初のお雑煮はどんなお雑煮だったのかが分かった。それに地方の珍しいお雑煮も知ることができた。今、関西地方は丸もち、寒冷地方や東京(江戸)周辺は角もちだそうだ。それは、江戸時代に江戸に人口が集中していたため、一つずつ手で丸めるもちより、手っ取り早く数多く作れる角もちが使われたからだ。また、関西では昔から、「円満」の意味を持つ縁起物の丸もちが使われていたからだそうだ。私だったら、手っ取り早く作ることよりも縁起を優先させるのになあと思った。
 お雑煮には最初「烹雑(ほうぞう)」と呼ばれ、同じ読みの「保臓」にかけて「五臓を保養し病をのぞく」とか言って縁起をかついだ料理だった。もちの他に里の芋、大豆など7種の材料を使った。「烹」は雑の意味なので、雑煮と呼ばれるようになると、「何でも雑多に煮る」意味だと誤解されて、江戸中期から世間に広がり、地域によってまるでちがう料理になってしまった。
 お正月は、みんなで集まる楽しい行事で、日本に昔から伝わる大切な行事だと分かった。よいお正月から始めることができた今年。お勉強もバレエやピアノやお習字も去年以上にがんばりたい。
「今年もよい年になりますように」

   講評   hoemi

《構成》 新年のあいさつの書き出しに今年一年を良い年にしたいという前向きな言葉でくくれたのは良かったですね。志をもっていればきっと充実したステキな年にできることでしょう。
《題材》 お正月一色の話が書けましたね。日本が大切にしてきたお正月の過ごし方ができたようですね。また、お雑煮の言われなどとても詳しく書けていて良かったですよ。羽つきはたしかにむずかしいよね。先生も子供のころやっていましたが、数回しか続かずクローバーちゃんと同じように叔父に「運動音痴」と言われました…
《表現》 「まるでちがう料理のよう」と時代の変遷とともにお雑煮が初めのころとは姿をかえた料理になってしまったことをたとえられました。
《主題》 お正月をお祝いする日本の風習はこれからも大切にしていきたいですね。親族一堂に会してお祝いすることができて良かったですね!

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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