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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   のんびり正月   闇の女帝

「明けましておめでとうございます」
1月1日午前0時。両親と挨拶を交わす。何回目だろう、遠くで除夜の鐘が響いていた。秒針が0を回ったその時からもう2010年。2010年か。まだ実感が湧かない。冬休みということもあって時間の感覚がないのだろう。2010年という節目。年越し蕎麦をすすって2010年、どんな年にしたいか考えてみた。しかし、考えたら考えるほど眠くなってきたので、祖母に新年の挨拶の電話を入れて、そのままベッドへ直行して、ぐっすり寝てしまった。
 目が覚めた。頭のそばの時計に目をやると11時! 奇跡の数字だった。家族全員11時起き。新年早々ダラシナ〜イ起き方だったが、ま、しょうがないと割り切って洗面所にたった。家族全員支度を済ませて、食卓に着く。勿論、朝食兼昼食はお節料理だ。お節料理は、大晦日に家族総出で作るのが風流だが、我が家は詰め替えお節料理。しかも私たちの好きなものばかり。ざっと挙げると、紅白かまぼこ、伊達巻、栗きんとん、黒豆、昆布。彩は美しいが、不完全なお節料理を満喫した私たちであった。そういえば、関東と関西ではお節料理の味付けが違うのをご存じだろうか。代表に私がこよなく愛する伊達巻をとりあげると、関西のは、口にいれると上品な甘さがほっこり広がる。その甘さを楽しんだ後、ゆっくり噛むと、カステラのような食感で、でもカステラをはるかに超える甘さだ。関西の伊達巻は甘い。とにかく甘いのだ。今年は、引っ越して初めて関東で正月を迎えたので、久し振りに関東の伊達巻を賞味した。私が期待した甘さや柔らかい食感は微塵もなかった。甘くない伊達巻。固い伊達巻。私にとっては信じられなかった。それと共に地域の違いも感じた。
 お節料理を食べた後は、年賀状をじっくり眺めた。今年が寅年なだけに、迫力のある葉書が多数届いた。今年は6年生からか、平年よりも少し多い30人もの人に出した。年賀状の数だけ、私の大切な人がいる。その大切な人に、気持ちも一緒に届いたかなと思う。思えば、年賀状も変わってきた。私の小さい頃は消しゴムハンコや絵をかいたりして、送る相手によって葉書のデザインも変えてきた。今は、パソコンやプリンタが増えてきただけに、パソコンや郵便局のホームページから直接画像をとりこむ人も多い。私もその一人だ。でも私は、葉書の上半分はパソコン画像で、下半分は自分の住所とコメントランを設けるようにしている。さらに住所も自分でかくように心がけている。父の年賀状は全部パソコンとプリンタに頼っている。100枚くらいあるからしょうがないかも知れないけれど、一方で物足りなさを感じるのも事実である。
 中国のお正月はもっと面白い。除夜の鐘の代わりに、0時になると爆竹が鳴る。また、年越し蕎麦ではなくて餃子を食べる。正月は下着から靴下、洋服まで全て新しいものに取り換えて過ごす。新年の新、新しい格好で過ごすことで気持ちを新たにするらしい。また、餃子や飴の中にコインが入っていたりすると、財運がUPするとか。日本の落ち着いた正月と対照的に華やかな正月だなと私も正月を中国で過ごしたくなった。
 正月は心を改め、新しいことにチャレンジするのにぴったりの機会だ。日本人にとって、正月とは深く深く根付いた文化であり、大事な節目なのだ。それに、今と昔の違いをお節料理から年賀状から感じることができる。たまには、心をこめてお節料理や年賀状を作って、素敵な日本の昔の正月を思い起こすのmいいかもしれない。
 来年はどんな正月を過ごすだろうか。また11時起きをするのだろうか。来年も元気な「明けましておめでとう」の声が響きますように。

   講評   inoko

 闇の女帝さん、こんにちは。
新しい年が始まった。今年はどんな年になるのだろう? あまりいい話題がないここ数年。今年はいい年になりますようにと、世界中の人がきっと願っていることだろう。
 日本人にとってお正月というのは特別なもの。年々簡略化されてはいるものの、年賀状やお節料理はまだまだ続く習慣なのだろう。
 女帝さんは、お節料理から地域の違いを感じたとのこと。お雑煮にも地域性があるというのはよく聞く話。嫁ぎ先のお雑煮を食べてびっくりという話も珍しくない。女帝さんは、関東と関西の両方の味、さらには中国のお正月についても詳しいのだから、これはすごいことだ。文化や習慣、味は異なっても、新年を祝い喜ぶ気持ちは同じはず。新年のすがすがしい気持ちと、いい年になるようにという純粋な気持ちを1年間忘れないようにしたいものだ。




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