創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ちりも積もれば山となる   きへあ

              たける   
 あなたは綺麗な自然公園に、ゴミが捨てられているのを見たことがあるだろうか。いつも歩く犬の散歩道に、缶ジュースの空になった缶や、ファーストフードの食べ殻が捨ててあるのを見たことがあるだろうか。これらを捨てていった人は、おそらく何も考えていなかったのだろう。しかしこのような「ポイ捨て」という行為は、小さな「不法投棄」に部類されるのではないか。誰もが無意識にしてしまっている犯罪。誰も気にとめることのない小さな犯罪。しかしゆくゆくは、それは大きな「環境破壊」という問題にと姿を変えていくのではないか。だから私は、ポイ捨ては良くないことであると思う。
 私がポイ捨てを良くないことだと思う一つ目の理由。それは、ポイ捨ては連鎖するからである。人は、何もない綺麗なところに、率先してゴミを捨てようとは、あまり考えないであろう。しかし、他の人がその場所にゴミを捨て出すと、「あ、捨てていいのか。」という思いが強くなって、平気でゴミを捨てるようになるのではないか。わかりやすい例として、学校の「校則」を考えてみよう。一年生。皆制服をきちんと着て、違反物を学校に持ってくることもない。二年生。「明日学校帰りに遊びに行かない?」と誘われ、校則違反だと思いながらも、「皆やっているし、いいかな。」と妥協する。そして段々と校則を破ることが増えていく。このようにして、周りの友達にも広まっていき、校則違反をする生徒が増えていく。ポイ捨てもこれと同じである。だからポイ捨てをしてはいけないと思うのである。
 二つ目の理由。「環境破壊」に繋がっていくから、である。「ポイ捨てだけでそんな大袈裟な。」と、笑う人もいるかもしれない。しかし、どんなに小さなゴミであっても、それを沢山捨てれば、どんどん多くなっていく。こんな諺がある。「ちりも積もれば山となる」である。これは、良い意味で「どんな小さな努力でも、積み重ねていけばいずれ大きな結果として戻ってくる。」という意味でもあるだろう。しかしこの諺は、「小さなちりでも、積もれば山ほどの大きさにもなる。」という風にとることも出来るだろう。これはゴミの問題にも置き換えることが出来るだろう。だから、どんなに小さなゴミも、ポイ捨てしてはいけないのである。
 確かに「ゴミ」というものは、あくまでいらなくなったものであり、早く処分したいという気持ちを持つことは間違ったことではないであろう。しかし、「朝の来ない夜はない」という名言があるように、地球温暖化をどうにかしなければいけない、環境破壊を改善しなければいけない、などと言われている今の世の中で、これらの大きな問題を解決するためには、私たち一人一人が、環境のことを考え実行に移していかなければならないのではないか。ポイ捨てをなくさなければ、環境破壊にピリオドを打つことなど出来ないのではないか。故に私は、「ポイ捨て」という小さな不法投棄には、反対である。

   講評   kira

 きへあさん、こんにちは。日本人はきれい好きのはずなのに、公共の場所となるとゴミであふれています。わが家のゴミをなんとかしたい一心の現われだとすると、つける薬がないような気分にもなってきます。
★いい導入になっています。緊迫感があるね。やや「・・・か」の問いかけが重なりすぎるようです。しぼったほうが効果的。

 ポイ捨てという罪の意識のない行為を許してはいけませんね。 
 それは連鎖するからです。人間の弱さとも、集団心理とも言えそうです。
 二つ目は、環境破壊にもつながるからでした。よくないことの積み重ねでできた山は見たくないですね。
★つぎは、ここにデータ実例を入れる練習もしてみましょう。
 軽い気持ちが大きな問題になることは、ポイ捨てに限らず社会の深刻な問題点です。人々の心に問いたいですね。



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