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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ぼくの家のウノ大会   おはろ

「あーまけたーもう一回!」
「えーまたア?」
そう言ってお母さんはいやな顔をしています。時計はもう九時をまわっています。弟はあくびをしています。お父さんはおこりながら
「おれ、もうねるぞ!」
といってせきを立ちました。
 お正月ぼくらの家族はみんなでウノ大会をしました。しかしぼくはぜんぶ2位か3位か4位でなかなか勝つことができませんでした。ぼくはどうしてもかちたかったのです。一回も勝てなかった日にすやすやねむるのはとてもむりです。とくに、小さい弟にぼくが負けるのはまるでライオンがねずみに負けるようなものです。
 お母さんから聞いた話では、ウノをする時のぼくには4つの表情があるといいます。その表情とは、楽しい表情、くやしい表情、うれしい表情、ふつうの表情の4つがあると言っていました。たぶん楽しいひょうじょうというのはウノをして楽しいときの表情で、くやしい表情はウノで負けたときの表情で、うれしい表情は勝ったときの表情だと思います。
 それにしてもむかしはあそぶものがそんなにないなあと思いました。だって今だったらすごろくも進化しているし、ウノもあるからです。もしかしたら昔のあそびはそれしかなかったからすごく楽しかったのかもしれません。昔の遊びがあったから今のあそびがあるんだからそれはそれでいいかと思いました。お母さんと弟はぼくのしょうぶに夜おそくまでつきあってくれます。弟ははんぶん目をとじながら手持ちのふだをかくにんしています。

   講評   kan

 こんにちは、おはろくん。かぜはすっかりなおりましたか?
 今回は、お父さんお母さんと遊んだことについて書いてくれました。ウノやトランプ、すごろくなどは家族みんなで楽しむのにぴったりな遊びですね。はるおくんは勝つまでやめたくないのですね。先生は、早く終わりにしたくて、わざと子どもたちに勝ちをゆずることもあります。
★書き出しの工夫 ありありとその場面が目にうかんできます。家族みんなの表情まで見えるようですね。とてもいい書き出しです。読み手の心をぐっとひきつけることができます。
「えーまたア?」と言ったお母さんの気持ちが先生にもよくわかります。
★たとえ そうですね。自分より小さな弟に負けたとなっては、だまっていられません。
★心の中で思ったこと 今はいろいろな遊び道具があります。でも、本来子どもはいくらでも自分で遊びを見つけることができるのですよね。そう考えたら、昔の人の方が楽しい遊びをしていたかも。
★動作情景の結び 「半分目をとじながら」というところに、幼い弟のようすがうまく表現されていますね。ねむくてもつきあってくれる弟くん、たよりになる相棒ですね。
      

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